JR西日本は、尼崎市の事故現場一帯に整備した慰霊施設「祈りの杜」で25日に開催を予定していた福知山線脱線事故の追悼慰霊式を取りやめる。新型コロナウイルスの感染急拡大を考慮した。中止は昨年(2020年)に続き2年連続。25日当日は祭壇や献花台を設け、遺族らの出入りは可能。
式典そのものは中止となるが、「祈りの杜」では事故発生時刻(午前9時18分)に役員らが黙とうするほか、長谷川一明社長が献花し、追悼の言葉を述べる。希望する遺族らには、その様子をオンラインで中継するという。
JR西日本は「2年連続で式典が中止となることは残念だが、昨今の情勢を鑑みるとやむを得ない」とコメントした。