神戸人形の魅力とは 動画で楽しむ 奇抜な動きと滑稽さ リモート・ミュージアム・トーク(番外編)

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「神戸人形」の魅力を紹介する「神戸人形賛歌~ミナトマチ神戸が育てたからくり人形~」展が、姫路市香寺町の日本玩具博物館で、8月31日まで開かれている。同館の尾崎織女学芸員による「リモート・ミュージアム・トーク」は、3回にわたってその歴史について解説してもらった。

 ただし、新型コロナウイルスの感染拡大で、兵庫県に緊急事態宣言が発出され、同館も5月11日まで臨時休館に。それでも、博物館に足を運べなくても展示を鑑賞することができる「リーモト・ミュージアム・トーク」。今回は番外編として神戸人形の奇抜で滑稽な動きを動画で紹介する。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

■三つ目小僧の人力車
(明治後期/野口百鬼堂製)

 車夫のいない人力車を転がすと、三つ目小僧が鉦を打ちながら、首を伸び縮みさせます。仕組みは非常にシンプル。二つの車輪をつなぐ車軸の中央が凸型に作られており、その凸部分に三つ目小僧の首がつながれています。車輪が動くと、車軸の凸部分も回転するので、小僧の首が上がったり、下がったりを繰り返します。

■三味線と目が出る鯛
(明治末から大正初期/出崎房松製)

 三味線と鯛が置かれた台箱のつまみを前後に動かすと、髷(まげ)を結った女性が両手を交互に動かし、同時に鯛の目が驚くほど高く飛び出します。鯛の“目が出る”ことにあやかり、三味線の腕があがり、芸道において“芽が出る(=成功する)”ようにというまじないか、それとも……? なんとも不思議な取り合わせです。

■西瓜喰い
(明治末から大正初期/八尾製)

「西瓜を切って食べるお化け」は、創始期の作者たちが好んだ題材で、現在へと受け継がれる神戸人形の定番。人形の離れた目と開いた口からのぞく白い歯の表現は、八尾製の特徴で、のどかな表情が笑みを誘います。八尾製の神戸人形は海外でも非常に人気がありました。

■鬼の太鼓叩き(大正初期/作者不詳)

 戦前の神戸人形には、三つ目小僧やろくろ首と並んで鬼がよく登場します。鬼の目と角と牙は象牙製。鬼が楽しげにバチで太鼓を打つのに合わせ、かわるがわる飛び出す太鼓の目も象牙製。“目が出る”というのは、神戸人形の世界で、繰り返し用いられてきたモチーフのひとつです。

(以上、動画作成:ウズモリ屋・吉田太郎/日本玩具博物館所蔵品)

■日本玩具博物館
〒679-2143 兵庫県姫路市香寺町中仁671-3
電話 079-232-4388
FAX 079-232-7174

入館料 大人600円、高大生400円、小人(4歳以上)200円
休館日 毎週水曜日(祝日は開館)、年末年始(12月28日~1月3日)
開館時間 10:00~17:00
アクセス JR「姫路」駅から播但線に乗り継ぎ「香呂」駅下車、東へ徒歩約15分 / 中国自動車道路「福崎」インターチェンジから南へ15分、播但連絡道路「船津」ランプより西へ5分

※コロナウイルスの感染拡大で兵庫県に緊急事態宣言が発出されたことを受けて、同館は5月11日まで臨時休館する。その後の開館情報はホームページで確認を。


【公式HP】
【春夏のテーマ展「神戸人形賛歌~ミナトマチ神戸が育てたからくり人形~」(公式HPより)】

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