「ラジオはいったいどういう仕組みで聞こえるの?」 そのなかで重要な役割を持つのが、送信鉄塔です。普段はラジオの裏方を務める技術スタッフが、ラジオ番組のなかで、送信鉄塔を備える送信所について、解説しました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
近年、スマホやPCでラジオ番組を楽しむことが増え、若い世代では、実際に電池を入れた「ラジオの受信機」が家にない、見たことがないという人も少なくありません。
インターネットがつながっていない「ラジオ受信機」はどうやって音を受信しているのでしょうか……。
ラジオは、ラジオ局の送信アンテナから送信された電波を受信し、復調(再現)して「音」になっています。
そのなかで、中波、AMラジオの送信アンテナはどのぐらいの高さでしょう。
AMラジオのアンテナは電波の波長の0.53~0.625、つまり、およそ半分で作るのがいちばん効率が良いとされています。波長は光の速さを周波数で割ることで求められます。
神戸のラジオ局、ラジオ関西(神戸市中央区)の周波数の場合、AM558KHz(キロヘルツ)ですので、光の速さ、秒速およそ毎秒30万キロメートルを、558kHzで割って、537メートルに。半分の高さのアンテナとしても、およそ268メートルの鉄塔にもなります。
ラジオ関西のAMの送信アンテナは淡路島にあり、中継局が豊岡にあります。淡路島の高速道路を車で走っていると、ラジオ関西の送信アンテナが見えるのですが、268メートルもの長さはありません。
もし興味がある方は、番組にハガキでおたよりをお待ちしています。
宛先 〒650-8580 ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』
ラジオ関西技術センターがお送りする番組で、あなたの質問が読まれるかも……!
※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』2021年5月2日放送回音声