「インテリアはセンスじゃない」知っておくだけで部屋をオシャレにできる“3つの黄金比”とは

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

この記事の動画を見る

 映画やドラマを観て「オシャレな部屋に住みたい」と考えたことはないだろうか。でも、実際にオシャレな部屋にしようとしても、「どこから手を付けていいのかわからない」「自分には“センス”がない」とあきらめてしまいがちだ。

 しかし、「インテリアにそもそもセンスはいらない」という。

 そう語るのは、インテリアを中心に、ライフスタイルについての情報を発信するクリエイターの崇島亮さん。10万人以上の登録者を集める人気YouTubeチャンネル『クリエイティブの裏側』を生み出すユーチューバーに、おうち時間で実践できるインテリアコーディネートのコツについて聞く。

人気YouTubeチャンネル『クリエイティブの裏側』を主宰する崇島亮さん

◆「スペース」、「アイテム」、「カラー」3つのバランスを考える

―――部屋をオシャレにするためにはセンスが必要だと思っていたのですが、そうではないのでしょうか?

【崇島さん】オシャレな部屋に必要なものは、「センス」ではなく「数値」という客観的な手法だと考えています。センスの正体を数値化したものを学べば、誰でも70点くらいのいわゆるオシャレな部屋は実現可能です。

―――具体的にどうすればオシャレな部屋になるのでしょうか?

【崇島さん】オシャレなものだけを集めても、オシャレな部屋にはなりません。まずは「こんな部屋に住みたい」という理想のイメージをしっかりと持つことがすごく重要です。そのうえで、全体的なバランスを整えていきます。部屋の構成要素は「スペース(空間の広さ)」、「アイテム(置くもの)」、「カラー(配色)」の3つ。この3つのバランスをよくすれば、オシャレなインテリアを作ることができます。それぞれが持つ黄金比についてみていきましょう。

崇島亮さんの自宅リビング

◆床が見えている部分と家具の比率は、7:3

【崇島さん】最初に紹介するのは「スペースの黄金比」です。これは部屋の床面積を家具が占める割合で、黄金比は7:3です。これは、床が見えている部分が7割、家具が置かれている部分が3割の状態。家具が多すぎて、床の見える部分が少ないと乱雑な印象になってしまいますし、あまり少なすぎても殺風景になってしまいます。必ずしも守らなければオシャレにならないというわけではないのですが、あくまで理想は7:3です。

◆シンプルなアイテムを6、複雑性のあるアイテムを4に

―――私の部屋は物が多くてほとんど床が見えていない状態なのですが……。

【崇島さん】そういう方の場合は、私が考えるなかで最も重要な「アイテムの黄金比」でカバーできる可能性があります。部屋を構成する壁や床、天井、家具といったアイテムのテイストの比率ですが、アイテムは大別すると、“シンプルなもの”と“複雑性のあるもの”に分かれます。素材感がないような新品の家具は“シンプルなもの”に分類されます。それに比べてアンティークの家具は古い木が経年変化しているので、“複雑性のあるもの”に分類されます。アンティークの家具で全部揃えるとオシャレになるかというとそうではなく、ただの古い部屋に感じてしまいます。アイテムの黄金比は6:4で“シンプルなもの”を6、“複雑性のあるもの”を4にすれば、バランスがよくなります。入居時の部屋の状態が“シンプルなもの”100パーセントとすれば、アンティーク家具や絨毯、照明、観葉植物などで“複雑性のあるもの”40パーセントをプラスするイメージです。

『センスにたよならい、感じて、考えるインテリア』崇島亮(双葉社)

◆ベースカラーの比率は70パーセントに

―――3つ目の要素としてあげられた「カラー」。私の部屋は色のないモノトーンのものばかりなのですが、オシャレな部屋にすることはできますか?

【崇島さん】それはオシャレな部屋になるチャンスがあります。「カラー」についてはインテリア業界的にも黄金比と呼ばれているものがあり、考え方としては、「7:2.5:0.5」です。床、天井、壁などのベースとなるカラーを70パーセント、イスやテーブルなどのメインカラーを25パーセント、クッションや雑貨など部屋のメリハリをつける小物の色を5パーセントという配分にするのがいいです。部屋の壁紙が白であればベースカラーを白に決めて、部屋の全体的な印象として白が大体70パーセントあるなという状態にもっていっていただくとバランスが良くなりますね。

―――ベースカラー以外の「2.5:0.5」というのは微妙な数字で、少し難しそうですね。

【崇島さん】残り30パーセントをとりあえずメインカラーとして捉えると楽です。メインカラーはそこまで派手な色にはしないで自分の好きな色を選んでください。例えば白が70パーセントとしたら、黒を30パーセントにするイメージです。残りの5パーセントはちょっとだけ色をいれるイメージで大丈夫です。たとえば、何かお気に入りの置物でもいいのですが、部屋に置くものの中で、ちょっとだけ差し色のように目立つ色を置いてください。このときに注意しないといけないのが、1か所に置くだけだと少し違和感が出るくらいになってしまうので、その色を違う場所にも少し入れるようにすると、バランスが取りやすいです。

―――ビジネスマンが靴下とかネクタイで遊ぶような感じでしょうか?

【崇島さん】まさにその通りで、部屋の中に色を散りばめるイメージですね。そして配色は3つの色でまとめるといいでしょう。4色以上になると少し難しくなってきますので上級者向けになりますし、2色だともの足りない印象になってしまいます。以上の、「スペース」、「アイテム」、「カラー」という3つの黄金比が「センスのいい部屋の正体」です。センスがないという人でも、意識をしてこの黄金比を守ることで、センスのあるインテリアを作ることができます。

【一人暮らし家具選びに】センスに頼らない!オシャレなインテリアにする法則をついに発見しました(クリエイティブの裏側)

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

崇島亮(たかしま・りょう) 1982年、神奈川県生まれ。専門学校卒業後、デザイン事務所、アパレルのインハウスデザイナーを経て独立。2019年9月に、インテリアなどライフスタイルについての情報を配信するチャンネル「クリエイティブの裏側」を開設すると、1年を待たずに登録者数5万人を超え、現在は10万人を突破。総再生回数は1200万回以上。著書は『センスにたよらない 感じて、考えるインテリア』(双葉社)

※ラジオ関⻄『PUSH!』2021年5月3⽇放送回「マイホーム・マイライフ」より


【YouTubeチャンネル『クリエイティブの裏側』】
【崇島亮さんTwitter】
【『センスにたよらない 感じて、考えるインテリア』(著:崇島亮)】

LINEで送る

関連記事