政府は新型コロナウイルス対応をめぐり、兵庫・大阪・京都・東京の4都府県に発令中の緊急事態宣言に関し、5月11日の期限を31日まで延長する。新たに愛知・福岡にも5月12日から宣言を発令する方針。宣言の対象地域で実施している百貨店など大型商業施設に対する自粛要請を見直し、時短営業とする見込み。
「短期集中」から「長期戦」へ。神戸と大阪で延長への受け止めを聞いた。
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「延長は予想していました。ここまでの事態になったのは、よく指摘されるロックダウン(都市間封鎖)よりも水際対策の遅れだと思います。同じ島国でも台湾やニュージーランドは積極的に取り組んだと思います。日本は何かにつけて後手後手だったことは否めません。最近出現したインド型変異ウイルスについても具体的な対応が見えてこないですし。コロナウイルスと向き合ったつもりが、1年経っても何も変わらなかった。やはり水際対策の対応の遅さでしょうね」(神戸市垂水区・40代女性)
「もともと短期集中だったと思いますが、これだけ新規感染者の高止まりが続くと、延長は、やはり必要でしょう。3度目の緊急事態宣言発令でよく聞かれた“人流抑制”、多少効果はあると思います。実際に人出はいつもより少ないですし。病床の限界もありますから、ここで何とかしないといけないと思います。ただ、ロックダウンは厳しいです。民主主義の国・日本ですから、都市封鎖をして“ 国民の自由を奪う ”のはどうかと思います。しかし本当に感染者が増え続けるようならば、最後の手段として、一部で(ロックダウン)をする事態になる可能性も、意識のどこかに持つことが大切ですね。そのためにも日常の生活で気を引き締めるべきでしょう」(芦屋市・30代男性)
「やはり延長ですか…子ども(10歳・小学4年)が学校に行く時間が短くなって、友だちと会えない時間が増えて寂しがりますし、私も家事とパートの両立が大変です。愛犬にもフェイスシールドを付けて、極めて短時間で散歩するぐらい神経をとがらせています」(大阪市都島区・30代女性)