兵庫県は6日、高止まりで推移する新規感染者数や医療のひっ迫などを理由として、11日が期限の緊急事態宣言延長を政府に要請した。政府側も5月31日まで延長する方向で最終調整に入っており、7日午後にも正式に発表する。兵庫県の井戸敏三知事は6日午後、宣言延長要請を正式決定した対策本部会議後の記者会見で、「コンビニエンスストアなどに『酒を売るな』とは言いにくい」と述べ、「『路上飲み』のための酒の購入を控えてください、自粛してくださいという要請をしたい。国の対処方針を確認して議論する」と、県独自での対策を打ち出す考えを示した。
県は、4月25日に発令された3度目の緊急事態宣言下で、酒類やカラオケの提供をする場合は休業要請を、しない場合は午後8時までの時短営業をするよう、飲食店などに要請。それに伴い、駅や公園など『路上』で複数人が集まって飲酒をする姿が散見されており、感染の拡大が懸念されている。