緊急事態宣言が5月31日まで延長されたことから、兵庫県は5月23日・24日に行われる予定の東京五輪聖火リレーについて、公道での実施を中止し、各日のリレーの到着場所である姫路市と丹波篠山市で開催すると正式に発表した。これにより神戸市と豊岡市で観覧希望者を募集していた聖火リレー出発式は中止となった。
23日は姫路城(三の丸広場)、24日は篠山城跡(三の丸広場)で行う。セレモニーだけになるのか、コースを設けてトーチをつなぐのかなど詳細は未定。どのような形式とするか大会組織委員会と調整する。一般の観客は入れず、応援はランナーの親族らに限って入場を認めるという。
兵庫県では各日90人ずつ、計180人のランナーが選ばれており、兵庫県の実行委員会は「この日のためにトレーニングを積んでいる人もいると聞いている。何とか走ってもらえるよう調整していきたい」とした。井戸知事も「『公道は無理でも、兵庫五国でできないか』と組織委員会に相談したが、新たな形になるので、もともとセレブレーションを予定していた会場にとどめてほしいということだった」と話した。