尼崎市発注の水道工事をめぐる贈収賄事件で、贈賄容疑で社長らが逮捕された市内の土木工事会社が、2018年以降、この事件を含め計6件の市発注工事を落札していたことが14日、尼崎市への取材でわかった。
■逮捕の技術職員所属「水道建設課」発注の落札、4件に
受注(落札)したのは、配水管やブロック塀などの工事6件。このうち収賄容疑で逮捕された技術職員の男(26)が所属する水道建設課からの発注は4件を占めた。兵庫県警はこれまでの同社の落札でも不正がなかったかどうか調べる。
技術職員の男は、尼崎市が昨年(2020年)12月に一般競争入札を実施した応急給水栓設置工事で、事前に設計金額などを同社側に教える見返りに、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の財布「ジッピー・ウォレット」2個(26万4000円相当)を受け取ったとして収賄容疑で13日、逮捕された。
尼崎市によると、技術職員の男は、工事の予定価格を知り得る立場で、今回の工事では設計に至る過程の全てを確認する検算担当者だったという。市の幹部は技術職員の男について「職場を引っ張るタイプで、信頼の厚い職員だった。このような事態となり戸惑っている」と話した。
兵庫県警は14日までに尼崎市役所など関係先を捜索。技術職員の男は、贈賄容疑で逮捕された尼崎市内の建設業者社長の男(51)と経理・契約担当の女(46)とともに、14日午前に送検された。