「柄が全面に出ているので、どう着こなせばいいのか不安に思う人も多いです。でも上か下、どちらかをジャワ更紗、もう一方を無地にしてもらうだけでうまく着こなせます。具体的に言うと無地のジャワ更紗のスカートを履く場合は上に無地のシャツを着る、ジャワ更紗のシャツを着る場合はパンツを無地のものにする、という具合です。今お持ちの服にも十分に合わせられますので、そこまで身構えずに気軽に着てもらえますよ。普段着にプラスして楽しく着てほしいです」
店内にはYANTYに通うお客さんの写真があり、実際にどのように着用しているのかを確認できるのでそちらを参考にするのもいいだろう。
一枚の更紗の右と左で違うモチーフがあるものを「パギソレ」と呼ぶ。パギは朝、ソレは夜のこと。伝統的な行事のときに腰に巻くもので、朝と夜に違う面を前にすることで、まるで2枚の別の布のように見える。このパギソレを使った服も人気だという。
「着物の帯をジャワ更紗で作るというのも流行っています。同じアジアですし、花や鳥など自然のものを柄に取り入れているので着物に合いやすいんです」
小豆さんの自宅ではソファの後ろにジャワ更紗を一枚貼っているそうだ。
「もしも飽きたら、その一枚を別のものにすればいいですし、テーブルクロスとして敷いてもいいです。家で飾ったのちにブラウスに仕立てることもできますし、長く楽しんでもらえますよ」
さらに、最近はカバンや壁に飾るパネルの販売も始めたそうだ。まずはこうした小物を取り入れてみて、魅力に取りつかれた人はブラウスやワンピースなどのオーダーに挑戦するのもおすすめだ。他の誰とも被ることのない、自分だけのオシャレを、ジャワ更紗で楽しんでみてはいかがだろうか。