今年で創立100周年を迎えた「コープこうべ」が11日、創立100周年記念イベントをオンライン番組として配信。阪神・淡路大震災からの復興のシンボル曲で、神戸市歌の「しあわせ運べるように」作者で知られる臼井真さんが手掛けた、100周年記念ソング「やさしさ つむいで」を披露した。
生活協同組合コープこうべは“生協の父”と言われる賀川豊彦の指導のもと、1921年、神戸購買組合・灘購買組合として創立。兵庫県内はもとより大阪府北部や京都府の一部もエリアとして、組合員数は日本最大規模の171万人。地域の人からは“コープさん”の名前で長く愛されている。
記念セレモニーでは、岩山利久・組合長理事が、「100周年を迎えられたのは組合員と地域のみなさんの力添えのおかげ。次の100年を見据え、つながり・健康・環境・安心の4つのキーワードを軸にさらに社会貢献できる組織を目指したい」とあいさつした。
コープこうべではこの100周年を迎えるにあたり、各地でワークショップを開き、組合員から未来へのメッセージを募集。それらを臼井真さんに託し、「やさしさ つむいで」を完成させた。
記念ソングは「♪君といるとしあわせ~」「♪やさしさつむいで~」と、人とのつながりの大切さ・普遍的な愛を語り掛ける仕上がりに。セレモニーでは神戸市立なぎさ小学校の児童たちによる合唱バージョンと、川西市出身のシンガーソングライター・早瀬直久さん(ベベチオ)編曲によるポップアレンジバージョンが披露された。
臼井さんは「(出だしの「君」には)地域に根付いてきたコープこうべと、未来を担う子どもたちを重ねて書いた。コロナ後に希望をつなぐ曲になったと思う。神戸だけでなく日本中の人に歌ってほしい」と歌に込めた思いを述べた。
また子どものころから地元の“コープさん”に通っていたという早瀬さんは「コープさんの安心感・親しみやすさをイメージし、アレンジでは、にこやかなで晴れ晴れとした雰囲気を閉じ込めた」と振り返った。