逆に毛を刈らずにいると熱中症を招くので、年に1回、梅雨の時期までには毛刈りを済ませてしまいます。
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「飼育員の人は長いこと飼育してたら動物が何を言っているのかなんとなくわかるもんですか? 僕がお母さんに怒られるように、たまには言うことを聞かず腹がたちますか?」(佑磨くん、12歳)
【後藤さん】 動物の種類によって感情を表情や行動で表現できるもの、声や音を出して表現するもの、一方で爬虫(はちゅう)類のように表情を作る筋肉がなく思考が読みにくいものなど、実に様々です。でも、毎日接していると、どんな動物のことでも不思議とわかってくるんですよね。
たとえば佑磨くんも、仲のいい友だちのことを初対面では何ひとつ知らなかったと思うんです。それが毎日顔を合わせるうちに、どんな遊びが好きか、好きな食べ物は何か、クセなんかも見えてくるかもしれないし、何をしたら喜んで、どんなことを言ったら怒るか、いろんなことが自然とわかってきますよね。それと同じ感覚です。新たな動物の生態を知ることは友だちが増えることに似ているのかもしれません。
また、「動物に腹がたつことはありますか?」という質問ですが、例えば掃除しているところに突っ込んできて散らかされたりすると正直腹が立ちますね。でも、動物たちは悪気があってやっていることではないですし、それを理解する概念がないので、腹は立っても決して理不尽に怒ったりはしません。
佑磨くんはお母さんがお掃除したあとに散らかして怒られないように気をつけてくださいね!
※ラジオ関西『PUSH!』2021年7月28日放送回より
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