コアラをはじめ、たくさんの動物と出会える兵庫県南あわじ市の農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」。夏休みシーズンを迎え、名物のひまわりがきれいに見ごろを迎えている。
同園では、来園した子どもたちが動物のアレコレについて質問できる「質問回収ポスト」があり、飼育スタッフがイラスト付きで回答。上手すぎるイラストとユーモアを交えた回答文がSNSで話題となり、「飼育員さんのすごいこたえ」(著:淡路ファームパーク イングランドの丘/ワニブックス刊)というタイトルで書籍化している。
この“飼育員さん”こと後藤さんが、このたびラジオリスナーの質問に回答。その一部をご紹介する。
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「動物にも、恥ずかしがり屋さんや人見知り屋さんはいてますか? 飼育していると、動物の性格とかわかりますか?」
【後藤さん】 動物たちにも性格がいろいろあります。性格の違いって生き物が生きていくうえで、すごく大事なんです。みんながみんな、おっとりした性格だと、一見平和そうに見えますが、天敵が現れた際や急な環境の変化が起きたときに全滅してしまうかもしれませんよね。
そこで、いち早く逃げる臆病な性格の個体や天敵に立ち向かって撃退を試みる勇敢な性格の個体など、性格の多様性が表れることによって、動物たちは生き残ることができ、子孫を残してきました。
飼育している動物たちも性格は様々で、動物同士の相性もあるので、複数の動物を同居させる場合はそれぞれの性格を優先して組み合わせを考えています。