大阪・天満天神繁昌亭 いろいろあっての15周年 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・天満天神繁昌亭 いろいろあっての15周年

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◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.48

 上方落語の定石として寄席ファンの人気を集める大阪の天満天神繁昌亭。2006年に上方落語協会と天神橋筋商店街が手を組み、大阪天満宮が敷地を無償提供、そして2億円以上の資金を集めてオープンにこぎつけました。その1年後にはNHKの朝ドラ『ちりとてちん』が放送されたこともあり寄席ブームは一気に過熱、連日満席となる盛況ぶりを見せていました。

 ところが2019年の改装休演から続いてコロナの時代に入り、新たな集客作戦が求められています。そんな中で繁昌亭は9月15日に15周年を迎え、いま記念の特別公演が32日間にわたって行われています。

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 期間中は1週間ごとに一門ウィークと定め、8月30日から松鶴一門、春団治・五郎兵衛一門、文枝一門と続き、今週の9月20~26日は染丸一門が出演しています。

 ロビーでは15年の歴史を刻んだ写真、上方落語四天王の似顔絵(画:成瀬国晴氏)、初代・春団治ゆかりの赤い人力車(寄贈:鈴木美智子氏)などが出迎えてくれます。いまはコロナ感染対策のため216ある客席を半分にしており、客席の笑いも分散しがちですが、逆により演者を身近に感じることもできます。

 昼席は2時開演で、私が訪れた日は文枝ウィーク開催の週でした。落語7席に大喜利コーナーも加えて2時間半の公演。オモローの桂三度が「転失気」、舞台に姿を現しただけで笑いが起きる桂小枝は「小倉船」、そしてトリを務めた桂楽珍は師匠・文珍を彷彿とさせる語り口で「井戸の茶碗」を熱演していました。

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 寄席が面白いのは、その日に喋るネタを事前に決めないこと。当日のお客さんの雰囲気に合わせ、前の演者のネタとは違う趣向の噺を考慮して、瞬時にネタを決め高座に上がるんです。話の枕もその日の気分でアドリブを展開。上方落語特有の鳴り物も入ってにぎやかに人情噺が繰り広げられます。

 最終週にあたる来週9月27日~10月3日までは米朝一門のざこば・米團治・月亭八方・桂吉弥などの噺家が日替わりで登場します。またあわせて桂宗助改め「八十八助襲名披露公演」にもなっています。


【天満天神繁昌亭 公式HP】

【『羽川英樹ハッスル!』番組ブログ】
【鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」アーカイブ】
【鉄アナ・羽川英樹の出発進行(YouTubeチャンネル)】

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羽川英樹ハッスル! (1) | ラジオ関西 | 2021/09/23/木 10:00-11:00

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