マルグリット役のジョディ・カマーは作中で同じ場面を描く第一幕・二幕・三幕で、それぞれ絶妙な表現スタイルで見事に演じ分けています。
脚本は、夫役のマット・デイモンと伯爵役のベン・アフレック、それに女性脚本家ニコール・ホロフセナーが議論を重ねながら完成させました。
被害者・マルグリットの立場から事件をとらえ直し、自分に起きた悲劇を証明するために毅然と立ち上がった勇気をメインとして描きます。
マルグリットの行動は女性ひとりの告発から広がった「Me Too」運動など現代社会に通じていて、観客へ問題意識を投げかけます。
夫・カルージュは、彼女を信じて地位と名誉、命を賭けて決闘裁判に挑みます。ル・グリは、無実と正義を示すために裁判の申し出を受け入れます。
生き方・考え方によって解釈が変わる作品。映画『最後の決闘裁判』10月15日(金)、公開。(SJ)
◇映画『最後の決闘裁判』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
キャスト:
ジョディ・カマー マット・デイモン アダム・ドライバー ベン・アフレック
監督:リドリー・スコット
脚本:ニコール・ホロフセナー マット・デイモン ベン・アフレック
原作:エリック・ジェイガ―