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日本で唯一、ホテルに建つ公式の灯台として知られる神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルは、例年、灯台記念日にあわせてホテルの最上階バルコニー部分に建つ灯台を一般公開しているが、2021年は2年連続で中止に。毎年の一般公開では、阪神・淡路大震災発生の1月17日と、灯台の日の11月1日、年2回だけの公開を楽しみにしている人も多く、神戸メリケンパークオリエンタルホテルは「今年もやむえず中止となりましたが、来年こそはみなさまにもご覧いただけるよう、公開ができればと思っております」と話す。
もともとは、旧オリエンタルホテルが1964年に神戸市中央区京町へ移転した際、「港町・神戸のシンボルに」と、日本で初めてホテルの屋上に設置されたもの。阪神・淡路大震災で被災し、一時は休止を余儀なくされるも、同年7月に開業が決まっていた神戸メリケンパークオリエンタルホテルへ継承された。半世紀以上にわたり、神戸の海の安全を見守り続け、その役目を果たしている。
関西の灯台では、 和歌山県串本町の「樫野埼灯台」が11月14日(日)に一般公開される(午前10時~午後3時・入場無料 荒天時中止)。この日、海上保安庁の航空機「はやぶさ」(中型・関西空港海上保安航空基地所属サーブ340B型)や巡視艇「むろづき」(串本海上保安署所属)のデモンストレーションも予定されている。
樫野埼灯台は 1870(明治3)年6月10日の初点灯から151年。日本最古の石造りで、ブラントンが日本で最初に設計した。