比叡山焼き討ちから450年 “歴史的一日” 信長・光秀の子孫ら”グータッチ” | ラジトピ ラジオ関西トピックス

比叡山焼き討ちから450年 “歴史的一日” 信長・光秀の子孫ら”グータッチ”

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 当時、比叡山延暦寺を襲った織田軍もその後、豊臣、徳川の勢力の前に屈した。そして延暦寺はその豊臣家、徳川家によって復興された歴史がある。「怨親とは、定まったものではないとつくづく思う」と延暦寺の水尾寂芳執行は語る。

水尾寂芳執行「怨親(おんしん)とは、定まったものではない」
水尾寂芳執行「怨親(おんしん)とは、定まったものではない」
信長隊安土衆による勝ち鬨も(延暦寺・水尾寂芳執行、今出川行戎副執行とともに)
信長隊安土衆による勝ち鬨も(延暦寺・水尾寂芳執行、今出川行戎副執行とともに)

 そして、記念のシンポジウムがオンラインで開催された。織田氏は「お話しをもらい当初は信じられなかったが、怨親平等の考えを聞き参加した。信長もこのことを知り、大変喜んでいると思う」と語った。明智氏は「光秀も感慨無量だと思う。明智一族はかつて名前を隠すなど苦難の日々を歩んできた。そういう意味でも、きょう(9月12日)は信長、光秀の子孫にとって新時代の幕開けとなる日だ」と話し、「現在も世界各地で紛争が存在しており、戦のない世を追求し続けていくことが重要だ」と述べた。

 コーディネーターは勝海舟の玄孫、髙山(こうやま)みな子さん。海舟は幕末時代、江戸城総攻撃の目前、官軍の総帥・西郷隆盛に直談判し、江戸城無血開城を成し遂げたことで知られる。
 

髙山みな子さん「人間が英知を駆使して、長く平和を享受する時代に」
髙山みな子さん「人間が英知を駆使して、長く平和を享受する時代に」
シンポジウムはオンライン配信された
シンポジウムはオンライン配信された

 髙山さんはその精神を汲み「どの時代でも、平和に生き抜くことは決して楽ではない。憎しみを持ち続けることによって生きにくくい世にしている。現代に生きる私たちは、戦争や紛争といった人の命を奪うやり方ではなく、人間としての英知を駆使して、長く平和を享受する方法を考える時に来ている」と話した。(焼き討ちという)被害に遭った延暦寺で、時を経て織田・明智両氏の子孫らが介したシンポジウム。そして最後はパネリスト織田氏、明智氏、水尾執行らが拳をつきあわせる「グータッチ」。

左から髙山みな子さん・織田茂和さん・明智憲三郎さん・水尾寂芳 延暦寺執行

 この模様は動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」でも配信されている。

墨絵師・御歌頭(おかず)氏によるライヴパフォーマンス
墨絵師・御歌頭(おかず)氏によるライヴパフォーマンス
左から光秀・信長 阿弥陀如来に見守られる 比叡山と琵琶湖も表現 
左から光秀・信長 阿弥陀如来に見守られる 比叡山と琵琶湖も表現 
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