華やぐ黄紋、”幻の菊花” 食す秋 最澄が持ち帰った「坂本菊」ここに健在~近江の名刹・西教寺 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

華やぐ黄紋、”幻の菊花” 食す秋 最澄が持ち帰った「坂本菊」ここに健在~近江の名刹・西教寺

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水菓子 菊のゼリー 花弁が見事に舞う
水菓子 菊のゼリー 花弁が見事に舞う
「繊細な花弁、1つ1つを丁寧に」坂本菊を目と風味、食感で
「繊細な花弁、1つ1つを丁寧に」坂本菊を目と風味、食感で

 西教寺主事・前阪良樹さんは「『菊御膳』の提供を始めたのは、日本に伝来して1200年以上の歴史があり、この土地で根付いた食用の菊を後世に残せるように、との思いから。坂本菊を生産する農家も減っていて、後継者不足が課題だが、限られた場所での栽培で大量生産できず、市場での安定供給は難しい。こうした中、せめて秋を感じるものとして提供できる場を、という思いでかれこれ20数年。幻の菊とも呼ばれ、毎年楽しみにされる方もいらっしゃる。坂本菊の花の香りや食感を、ぜひ楽しんでいただきたい」と話す。

西教寺 総門から勅使門までの参道 11月下旬には鮮やかな紅葉のアーチに(写真は2021年11月中旬) 
西教寺 総門から勅使門までの参道 11月下旬には鮮やかな紅葉のアーチに(写真は2021年11月中旬) 
伝教大師・最澄 1200年御遠忌に際し 武田圓寵(えんちょう)第四十四世貫首が「伝教大師の戒と念佛」をテーマに講演(2021年10月24日)
伝教大師・最澄 1200年御遠忌に際し 武田圓寵(えんちょう)第四十四世貫首が「伝教大師の戒と念佛」をテーマに講演(2021年10月24日)

◇「坂本菊」の『菊御膳』
要予約(※お問い合わせ 電話 077−578−0013 西教寺寺務所)12月5日(日曜)までの予定だが、坂本菊がなくなり次第終了となる。一膳2,750円(税込・西教寺の拝観料500円が別途必要)。1日50膳限定。

◇天台真盛宗総本山 西教寺
寺伝によると、聖徳太子が飛鳥時代に建立、その後久しく荒廃したが、平安時代には比叡山延暦寺の関連寺院として復興した。室町時代に比叡山で修行した僧・真盛(しんせい)が西教寺に入山、念仏と戒律の道場となった。


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