マイクの性能を示す「-51dBV/Pa」 いったい何のこと? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

マイクの性能を示す「-51dBV/Pa」 いったい何のこと?

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 ボーカルマイクで有名な「Shure(シュア)」社の「SM58」は「-54.5dBV/Pa」と表記されています。SM58はインターネット通販などで 1万円ほどで購入することができます。3000円台のマイクでは、「-70dBV」や、「-75dBV」という数値になっている機種があります。楽器⽤によく使われる、同社の「SM57」というマイクは「-56dBV/Pa」、SM57の⾼⾳の抜けを良くしたとされる「BETA57」は「-51dBV/Pa」です。

「-51dBV/Pa」のBETA57は「-56dBV/Pa」のSM57以上に感度が良く、2つのマイクに同じ大きさの音を入力したとき、BETA57の方が、より大きな電圧を出⼒します。さらに、SM58は3000円台のマイクの10倍以上、BETA57はSM57より約1.8倍、感度が良いと言えます。マイクの性能が基準性能の10分の1、つまり0.1Vの電圧を出⼒するのであれば、感度は-20dBということになります。

 マイクの性能はさまざまな特性によって判断されるため、感度の数値によってマイクの良さが決まると⼀概には⾔えませんが、マイク選びの1つの基準になると言えます。説明するには難しいポイントなのですが、マイクを買うときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』 2021年11月21日放送回より

※1 音声のレベルを整合させるための基準となる信号。テレビ放送でカラーバー映像とともに流れる「ピー」という音がこれ。ラジオでも、収録番組の本編の前に一定時間この音を入れるなどする。「イチケー」とも呼ばれる。


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宛先⇒ 〒650-8580 ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』係



【放送音声】2021年11月21日放送回

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