名誉町民になって50年、芸術家・岡本太郎と陶芸のまちとの縁とは? 晩秋の信楽で「岡本太郎と信楽展」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

名誉町民になって50年、芸術家・岡本太郎と陶芸のまちとの縁とは? 晩秋の信楽で「岡本太郎と信楽展」

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◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.57

 滋賀県甲賀市の信楽といえば、信楽焼やタヌキの置物が有名。そして関西では兵庫・三田、奈良・針などと並んで朝の気温が低いことでも知られています。

 そんな信楽でいま開催されているのが、【岡本太郎と信楽展 「新しさ」の発見】です。(※会期:2021年10月23日~12月5日)

「芸術は爆発だ!」のセリフと万博公園・太陽の塔でおなじみの岡本太郎さん。その巨匠と信楽には、いったいどんな結び付きがあったのでしょうか? 会場の滋賀県立陶芸の森・信楽産業展示館を訪ねて、よくわかりました。

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 知る人ぞ知る太陽の塔の裏に描かれた「黒い太陽」は、この信楽で製作されていたのです。独特の赤い土の色が出ることや、大きな陶器が作れることでこの地に魅了されたよう。ほかにも東京オリンピックの陶板レリーフもここで製作しており、信楽の名誉町民になって今年でちょうど50年を迎えるそうです。

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 89歳で亡くなって今年で没後25年を迎えますが、生前は絵画・彫刻・工芸など幅広い部門で数多くの印象的な作品を残しました。いずれも既成の枠組みにとらわれないアバンギャルドなものばかり。今回の展示でもひときわ目をひくのが、1963年製作の「座ることを拒否する椅子シリーズ」。太郎さんならではの発想の作品です。他にも1974年・山陽新幹線・岡山駅エントランスに飾られた陶板マケット「躍進」や、万博のレリーフ、サッカー・Jリーグの川崎フロンターレのユニフォームなども展示されています。

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 また会場奥には、今や信楽焼の重鎮となった5人の作家の作品も「岡本太郎へのオマージュ」という形で展示。彼らは一緒に信楽で太郎さんのアシストをしながら「黒い太陽」などの制作に携わった間柄。作風は異なりますが、その影響は存分に受けたことが伺え、興味深いものがあります。


◆岡本太郎と信楽展 「新しさ」の発見
会期 2021年10月23日(土)9:30~12月5日(日)17:00(16:30までに入館)
会場 滋賀県立陶芸の森 信楽産業展示館(滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7)
入館料 無料
休館日 月曜

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羽川英樹ハッスル! (1) | ラジオ関西 | 2021/11/25/木 10:00-11:00

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