薬草系リキュール オススメ銘柄4種 「スパイシーさと大人な苦味が特徴」「バーに必ず一本あるのは…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

薬草系リキュール オススメ銘柄4種 「スパイシーさと大人な苦味が特徴」「バーに必ず一本あるのは…」

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アルコールに薬草や果実の香りを抽出し、甘味と着色を加えて作られる『リキュール』。一般的に「甘いお酒」というイメージが強いが、実はキリッとした苦味が魅力のものも少なくない。今回は、神戸・花隈にある「Bar SAVOY hommage(サヴォイ・オマージュ)」の店主でバーテンダーの森崎和哉さんに、スパイシーさと大人な苦味を楽しめるリキュールについて話を聞いた。

 一説によればラテン語の“リケファケレ(溶け込ませる)”が語源になったといわれる、リキュール。その歴史は非常に長く、「もともと、リキュールは“薬”としての役割を持っていて、中世の錬金術と関連していると言われているんです」(森崎さん)。錬金術(蒸留技術)によってリキュールの原型が誕生し、その製法は修道院にも伝わり、旅人の滋養強壮としても使われていたそうだ。

 そんな長い時の中でリキュールは進化し、現在では多種多様なフレーバーがバーに並ぶように。森崎さんは今回、バラエティ豊かなラインナップの中から“薬草・香草”を使ったリキュールを4種、紹介してくれた。

“薬草系”リキュール各種。左からスーズ、シャルトリューズ、カンパリ、ウニクム(写真提供:「Bar SAVOY hommage」)

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◆カンパリ
イタリアのミラノで生まれ、その鮮やかな赤色が特徴。ビターオレンジやキャラウェイシード、コリアンダーなど多くのハーブが使用されており、オレンジの苦味がより濃く引き立つ味わいだ。スタンダードカクテルにもよく使われているため、ポピュラーな1本だと言えるだろう。

◆スーズ
フランス生まれのリキュールで、高山植物のゲンチアナ(和名:リンドウ)の根が主な原材料。森崎さんいわく「イタリアのカンパリ、フランスのスーズ」と言われるほどメジャーな商品なのだそう。ハーブの独特な苦味にオレンジとバニラの風味を加え、複雑な味わいを楽しめる。

◆シャルトリューズ・ヴェール
バーには必ず1本ある、と言っても過言ではない定番のリキュール。フランスの修道院が旅人を癒すために作ったものと伝えられており、130種類ものハーブが配合されている。スパイシーな香りとキリッとした味わいが特徴で、アルコール度数は55度(ちなみにシャルトリューズ・ジョーヌは40度)と非常に高め。ジンと掛け合わせて作るカクテル「グリーン・アラスカ」にも使用されている。

◆ウニクム
ハンガリー伝統の薬草酒で、1700年代の後半、皇帝・ヨーゼフ2世が病に倒れ、主治医が調合した薬草酒を献上した事が始まりと言われている。「ウニクム」とは「特別な・特殊な」という意味で、その名の通りハーブの苦味が強い個性的な味わいだ。

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※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2021年7月13日放送、笑ってBar「サヴォイ・ゴロー」より

◆Bar SAVOY hommage サヴォイ・オマージュ
神戸市中央区下山手通5-8-14
営業時間 16:00~23:30(LO 23:00)
定休日 日曜
電話 078-341-1208
【公式Instagram】

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