佐藤寛太主演・熱い青春ヤンキー漫画を実写化しています。映画『軍艦少年』が全国ロードショー公開中です。長崎の軍艦島が世界文化遺産となって初めて、映画が撮影されました。
主人公は、長崎に住む少年・坂本海星16歳。世界遺産となった軍艦島が海の向こう側に見える街で暮らしています。
父親は小さなラーメン店をしていて、海星はここで店を手伝いながら父・母と3人で生活していました。父・玄海と母・小百合は幼なじみで、かつて軍艦島で過ごしました。
海星はその頃のことはよく知りません。地元の高校に通う、喧嘩が好きな少年です。でも父親に喧嘩をとがめられ、言いつけを守ります。
また、海星は絵を描くことも好きで、美術部に入っています。海を背景に母親の姿を描いた自分の作品を気に入っています。
ところが、家族の中心にいた母親が病気で入院し、容体が急変して亡くなります。これをきっかけとして海星も父親も生活が荒れ始めます。海星は毎日、喧嘩に明け暮れます。父は昼間から酒ばかり飲んでいて、ろくに店を開けません。
「小百合を、返してくれよー」
海星が頼りにしていた強い父親の姿はいま、見る影もありません。
ある日、海星は父と母が生まれた軍艦島に2人の大切な物があることを知ります。
父親の親友・巌が、島を指して海星に尋ねます。
