兵庫県の斎藤元彦知事は1月13日、ラジオ関西の番組に出演し、「コロナウイルスの感染は第6波に入った。県としては医療のひっ迫を防ぐため、病床やホテルの確保など体制強化を前倒しで進めるが、県民のみなさんには3回目のワクチン接種と予防対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけた。
兵庫県の1月12日の新規感染者数は512人。斎藤知事は「前日の113人から急拡大した。第6波に入ったとの認識でいる」と述べた。「ただ、病床使用率は17%で、うち重症対応は1%未満。ただちにまん延防止措置を要請する段階ではない」との認識を示した。
オミクロン株については、「県のサンプルでは、感染者は20代、30代が多く、ほとんどが軽症か無症状。これが高齢者に広がった時にどうなるかを見ていく必要がある。専門家からは2回のワクチン接種では、予防効果が落ちるとの指摘があり、3回目の接種が重要になる」との認識を示した。
一方で、「経済、社会活動との両立を図っていかなければならない」とし、「感染は20代、30代が多く、友人との会食で感染し、家庭に持ち込むケースが多い。このため会食は同一テーブルに4人以下の少人数で、時間も2時間以内とし、手洗い、うがい、マスクの着用などの対策の徹底を改めてお願いしたい」と述べた。