冬の味覚として人気のカキ(牡蠣)。各地で親しまれている海の幸も、シーズンの後半に差しかかる1月には身が大きくなりはじめ、味わいも豊かになっているようだ。
「一つひとつが大きくなっているので、ぷりぷりの身をより堪能できる」と現在のカキの状況を話すのは、地元兵庫の農産物、畜産物、海産物が一堂にそろう産地直送市場、神戸市須磨区の「ナナ・ファーム須磨」の海鮮レストラン「魚魚」の料理長。「11月下旬の頃と比べると、年明けの現在の大きさは、約1.5倍になっている」。
3月まで「牡蠣まつり」を実施中の同レストランでは、その日に取れた新鮮なカキ1キロ分を、店内にある網焼き機で、自分で焼きながら楽しむことができるメニュー「焼き牡蠣・蒸し牡蠣~料理長特製ポン酢で~」(税込2200円)が人気だという。また、果物の橙(だいだい)をベースにした特製ポン酢も使用。「橙はカボスなどに比べると酸味が少ないため、柑橘系が苦手でも食べやすい」(「魚魚」料理長)と、カキとあわせることで味わいがまろやかになるそうだ。
一方、自宅などで「焼き牡蠣」でおいしく食べるための焼き方について、「ナナ・ファーム須磨」広報担当の神垣八千代さんに聞いたところ、(1)カキには表と裏で平べったい面があるので、平べったい部分を下にして2、3分焼く、(2)その後、反対面を1分焼く。そうすることで、「パカっ!」とおいしいカキの身が姿を現すとのこと。
なお、同市場の鮮魚コーナーでは殻付きのカキが1キロ単位で販売されている。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照