同店の商品ラインナップは「クラシック」と「ベンチャー」の2つのラインに分かれています。
「クラシック」は、くちどけの良い滑らかな食感。日本でよく食べられているような、普段親しまれている味わいを意識して作られています。カカオ豆の個性もしっかり出しながら、各カカオ独自の特徴を、あえてカカオバターで優しくマスキングする(覆い隠す)ことで、食べやすさも兼ね備えているものです。
一方、「ベンチャー」は、言葉通り「冒険していく」ために作った製品ライン。豆と砂糖のみで作られ、「よりカカオ豆の香りや味の個性が際立つようなレシピになっている」とのこと。
「クラシック」と「ベンチャー」、両ラインの工程で大きく違うのは、カカオ豆の状態から数日かけてつくるペースト状の「タネ」づくり。クラシックラインがなめらかな舌触りを目指すのに対して、ベンチャーラインは豆の個性を引きだすため、意図して荒めに留め、ザラザラ感を残しているそうです。
「ビーントゥーバーチョコレートは、レシピ作りにマイナスの美学があります。究極は、砂糖も加えないカカオ豆100パーセントの製品。焙煎とその他の工程を工夫することで、カカオ独自のうま味を引き出させようという挑戦です。今はまだ、そういった商品はありませんが、ベンチャーラインには今後そういった尖った商品が出る可能性もあります」(竹添さん)
☆INNOCENTUREがチョコレートを通じて目指すもの
さらに、INNOCENTUREのチョコレートは、パッケージにもこだわっています。メインパッケージのデザインは、チョコレートの多様な可能性を、有機的なラインと見る角度によって色彩が変わるホログラムで表現。他にも、障がい者の方によるアートとコラボレーションした贈答用のサブパッケージも展開しています。アートをテーマに活動をしている各福祉事業所とパートナーシップを結び、福祉業界の底上げを目指すとともに、これまで連携の少なかった業界内でのつながりを強くして、障がい福祉を活性化することも目標としています。
「INNOCENTUREは、もともと、神戸・阪神間で障がい者の就労施設と、障がい者の方へ仕事をする場所を提供し、一般企業への就職をお手伝いする事業所を複数運営する法人です。現在9年目になります。福祉施設といえども、お仕事をする以上は売上を上げていかなければなりません。特に昨今はその風潮があり、弊社だけでなく業界に携わる方々は、日ごろから非常に努力しています。しかし、例えば就労B型という施設の障がい者の方の月収は、全国平均で約1万6000円というのが現状です。その中で、しっかりとした事業を展開すれば、収入面の改善とともに、やりたい仕事に挑戦できる環境作りや、やりがいの獲得などが叶うのではないかと考えたのが、(ビーントゥーバーチョコレート)事業スタートのきっかけです」(竹添さん)
◆「meets chocolate INNOCENTURE」
神戸市灘区曾和町3-1-3-1F
営業時間 10:30~18:00 (不定休)
※コーヒーの提供は17:30まで
※在庫状況によって、早く閉店する場合あり
電話 078-891-3977
FAX 078-891-3977
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