スタジオジブリ出身の監督がパンデミックを医療サスペンスとして描く、骨太の劇場アニメ。『鹿の王 ユナと約束の旅』が 2月4日(金)、全国東宝系で公開されます。
原作は「精霊の守り人」シリーズで知られる作家・上橋菜穂子です。
物語の舞台は長く戦争が続く2つの国、ツオル帝国とアカファ王国。しかし、突如発生した謎の病が戦争の行方を一変させます。ツオル帝国はかつて圧倒的な戦力でアカファ王国を攻めたのですが、突如発生した謎の病のため撤退を余儀なくされました。
謎の病は黒狼熱=ミッツァルと呼ばれ、山犬が発生源のようです。主人公・ヴァンはアカファ王国で一番強い戦士グループのリーダーです。飛鹿(ピュイカ)と呼ばれる俊敏な鹿に乗ってツオル帝国と戦っていましたが、負けてすべてを失い、奴隷として岩塩を掘り出す穴の中で働かされています。
ヴァンはある日、不気味な山犬の群れに襲われますが、混乱に乗じて脱獄します。このとき同じように山犬から逃れた身寄りのない少女・ユナと出会って一緒に過ごします。ユナはヴァンを慕っていて、ふたりは血のつながらない親子のような関係です。
一方、もうひとりの主人公・天才医師のホッサルは山犬にかまれて亡くなった人の遺体を分析し、かまれても生き残ったヴァンとユナがミッツァルのウイルスに対して抗体を持っていると考えます。そして治療法を探るため、ヴァンの血液からウイルスの抗体を手に入れようと彼らを探します。
「わたしの血が欲しい…なぜです?」(ヴァン)