クリスチャン 「僕の愛は力強い」
シラノ 「(小声で)例えるならばヘラクレスのように」
クリスチャン 「例えるなら、その……」
シラノ 「(小声で)ヘラクレス」
クリスチャン 「ヘラクレスのように!」
一方、この地域の貴族・ギーシュ公爵はロクサーヌに自分と結婚するよう求めていましたが、彼女がクリスチャンに恋していることを知り、シラノとクリスチャンの隊を戦争の最前線に送ります。戦地はとても過酷な状況でした……。
この物語はエドモン・ロスタンが書いた戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」がもとになっています。1897年にパリの舞台で初めて上演されてから、世界各国でミュージカルや映画として演じられてきました。
もともとのストーリーは、シラノが大きな鼻にコンプレックスを持っている設定なのですが、この映画では身長が低い自分に自信がないことへ変更されています。
また今作の音楽はすべて、ロックバンドのザ・ナショナルが担当しています。驚くのは、ジョー・ライト監督のやり方として、映画の撮影現場で音楽を生演奏し、現場で役者たちが生歌を歌って収録したことです。