「CODA」が立ち上げた、子どものための教育事業 きっかけは祖母から伝えられた幼少期の姿 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「CODA」が立ち上げた、子どものための教育事業 きっかけは祖母から伝えられた幼少期の姿

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 林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』。2022年1月24日放送回に、NPO法人Silent Voice理事・株式会社Silent Voice代表取締役の尾中友哉さんがゲストとして登場。現在の活動に至るまでの経歴を交えながら、番組でトークを展開した。

NPO法人Silent Voice理事・株式会社Silent Voice代表取締役の尾中友哉さん

「聴覚障がい者の両親を持つ耳の聞こえる子ども(CODA)」として生まれ、手話を第一言語として育った尾中さん。現在は理事を務めるNPO法人Silent Voiceで、耳が聞こえない・聞こえにくい子どもたちに向けた教育事業を行っている。5年前に同法人を立ち上げたが、そのきっかけは祖母の一言だったという。

「自分はどんな仕事をして生きるのか? 自分が人と差別化できる部分はあるのか? そんな悩みを抱えていたある日、祖母に過去の自分について聞くと『子どものときは日本語を話していなかった』と言われました。もうビックリして、『それこそが自分が人と違う差別化できる部分だ!』と」(尾中さん)

NPO法人Silent Voice理事・株式会社Silent Voice代表取締役の尾中友哉さん

 生後9か月にして“泣いて要望を伝える”ことをやめていたという自身の過去についても祖母から伝えられた、尾中さん。「聴覚障がい者である両親は手話だけで自分に語りかけていたので、本能的に手話を“母語”として獲得したのだと思います。お腹が空いたときは、泣かずに口を開けて指をさして両親に見せていたみたいです」。その後、尾中さんは、第一言語の手話と日本語の“バイリンガル”として成長し、5歳の頃には自宅にかかってきた電話を両親に通訳することも覚えた。

 自分の過去を知ったことで「どんな仕事をして生きるのか」答えを見つけられた尾中さん。今後の活動について、「(聞こえない・聞こえにくい)子どもたちには、経験や成長の場を。大人の方にとっては働きやすさや自己実現の場を作りたい」と抱負を述べていた。

写真左から、フリーアナウンサーの田中大貴、NPO法人Silent Voice理事・株式会社Silent Voice代表取締役の尾中友哉さん、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家) (写真:ラジオ関西)

■NPO法人Silent Voice・株式会社Silent Voice
【公式HP】

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