知っておきたい! プロ級の料理が叶う「低温調理」で「失敗しない3つのポイント」とレシピ “自己流”は危険 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

知っておきたい! プロ級の料理が叶う「低温調理」で「失敗しない3つのポイント」とレシピ “自己流”は危険

LINEで送る

この記事の写真を見る(9枚)

《専門家に聞く低温調理のポイント》
  では、低温調理の際、他にはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。低温調理器などの調理家電を製造・販売するアイリスオーヤマ株式会社広報室の鈴木幸江さんに、低温調理で安全においしい料理を楽しむコツを聞きました!

――家庭での低温調理には、どんな器具を使うのがおすすめでしょう?

 安全においしさを楽しむには、専用の低温調理器を使用するのが一番です。インターネット上などでさまざまな調理法を目にしますが、メーカーとしては、温度管理ができない調理家電を使用することは推奨できません。しかし、低温調理器を持っていない場合でも、「温度設定できる調理器具」があれば低温調理はできると思います。低温調理モードがある炊飯器や電気圧力鍋、ヨーグルトメーカーなどは適切な使用により、菌が死滅する温度をクリアすることができます。

――それらの調理器具を使う際に気を付けることは?

 炊飯器や電気圧力鍋、ヨーグルトメーカーなどの調理器具は、メーカーごとに温度設定が異なります。低温調理をする際には、使用する調理器具が何度まで温度を上げることができるのか、そしてその温度をどのくらいの時間保つことができるのか、取扱説明書等を確認して自分で調べる必要があります。

――家庭にあるお鍋を使って低温調理することはできますか?

 鍋内の水温を、簡単に一定に保つことができる調理器具があります。「スリム低温調理器」は、おうちにある鍋に、クリップのように挟むだけで水温を保つことができます。また、低温調理モードがついている炊飯器や電気圧力鍋もあります。ご家庭の調理器具にどのような機能がついているか、確認してみてください。

自宅の鍋で「低温調理」する際に役立つスリム低温調理器(提供:アイリスオーヤマ)

――低温調理をする時のポイントは?

  必ず押さえてほしいポイントが3つあります。

1)「新しい清潔な袋に食材を入れる」
袋に直接食材を入れるので、必ず清潔な袋を用意してください。また、中に水が入らないよう、耐熱性が高いチャック付き密封袋を使用しましょう。

2)「鍋内の水を、加熱調理する温度帯まで上げておく」
冷水に食材を入れるのではなく、加熱する温度帯(60度前後)のお湯に入れてください。

3)「食材を、鍋に入れる前に常温に戻す」
食材の内部温度が上がってから一定時間加熱する必要があるので、食材は常温に戻しておきましょう。また、食材を準備する際には新鮮なものを選び、調理時は食材に直接手で触れないよう心がけてください。

 そして調理後は、早めに食べきることをおすすめします。粗熱を取った後90分以内、または冷蔵保存してできるだけ早めに食べるようにしてください。

☆☆☆☆☆

 鈴木さんは「低温調理することによって、料理の幅がかなり広がります。これまで外食でしか食べられなかったものや、ハードルが高いと感じていたものにもチャレンジして欲しい!」と話します。

 低温調理は、温度管理を徹底すれば家庭でも楽しむことができます。調理のポイントを抑えて、プロ級の味にチャレンジしてみませんか?

「鶏のトマト煮込み」レシピカード(ラジオ関西)

(取材・文=岡本莉奈)


【低温調理レシピ掲載】
家庭で簡単にプロ級の味を楽しめる「低温調理レシピ」を、画像として掲載しています。記事上部「この記事の写真を見る」、また、下欄「関連記事」からアクセスしてください。調理の際には、ご家庭にある調理器具の温度設定を確認し、レシピ通りの一定温度で一定時間加熱してください。

LINEで送る

関連記事