人気曲をちりばめた大ヒットアニメ映画の続編『SING/シング:ネクストステージ』。今作を、映画をこよなく愛するラジオパーソナリティー・増井孝子さんが解説します。
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映画を観るとき、日本語以外の言語で作られたものの場合、字幕で観るか、吹き替えで観るかは大きな問題だ。基本、私は字幕派だ。でも最近は、魅力的なキャスティングなどにより「吹き替えもいいな」と思うものも増えてきた。
この『SING/シング:ネクストステージ』も、そんな作品の一つ。日本は世界で唯一、歌唱シーンも含む全編吹き替え版の制作が許された。長澤まさみの歌のうまさにびっくりしたり、「えー、あの人が……!」などと、いろいろな発見もあったりして楽しい。
作品は、「ミニオンズ」「ペット」「怪盗グルー」シリーズなどを生み出した「イルミネーション」が手掛けたアニメーション。登場するのは町で暮らす動物たちだ。前作『SING/シング』(2017年)は、日本で51億円の興行収入を記録した。その大ヒット作がゴージャスにスケールアップ。おなじみのメンバーに新たな仲間を加え、パート2として帰ってきた。
あれから5年。倒産寸前だったムーン劇場を立て直し、完売続きのショーを上演して人気のニュームーン劇場の支配人、コアラのバスター・ムーン。彼には次なる大きな野望がある。目指すはエンターテインメントの本場、レッド・ショアー・シティでのショー上演だ。
前作で、自分のカラを破り、人生を変えるチャンスを掴んだ仲間たちが、次のステージを目指して大奮闘! ショービズ界の超大物ジミー・クリスタルがオーナーを務めるクリスタル・タワー劇場のオーディションで、“SFミュージカル”、“伝説のロックスター、クレイ・キャロウェイ15年ぶりのカムバック”というアイデアとハッタリで契約を得る。果たして、妻を亡くして以来一人で自宅にこもり続けるクレイを、再びステージで歌わせることなどできるのだろうか?
『SING/シング:ネクストステージ』
2022年3月18日(金) TOHOシネマズ梅田 他 全国ロードショー
■配給:東宝東和
■監督・脚本:ガース・ジェニングス
■製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
■キャスト:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、スカーレット・ヨハンソン、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロール 他
■新キャスト:ボビー・カナヴェイル、ホールジー、ファレル・ウィリアムス、ニック・オファーマン、レティーシャ・ライト、エリック・アンドレ、チェルシー・ペレッティ、ボノ(U2)他
■日本語吹替キャスト:内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、大地真央、坂本真綾、田中真弓
■日本語吹替新キャスト:稲葉浩志
■提供:ユニバーサル・ピクチャーズ
■上映時間:1時間52分
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