海外ドラマ・映画に出てくるような部屋を見て、自分の部屋もこんなイメージにしたいと思った人もいるだろう。アメリカ輸入家具ブランド店によると、ちょっとしたことを意識するだけで自分の部屋を海外ドラマで出てくるような部屋に変身させることができるという。
「日本の住宅で普段使っているような家具と調和の取れやすいアメリカ輸入家具として、ディストレスと呼ばれる、汚れ・傷加工をしたものが挙げられます。古めかしいけれど、どこか味のある上品なスタイルで、調和が取りやすい上に、使いながら経年の味わいも楽しめます。新しい家具を家の中にスポットで入れるとその家具だけ浮いてしまうことが多いですが、ディストレス加工のものならその心配がありません」
そう述べるのは、「アシュレイホームストア」(神戸・六甲アイランド)の店長・田中素子さん。一般的な日本の部屋でも、アメリカの部屋のような雰囲気を出せるという技があるという。
「やはり星条旗グッズはアメリカ的な雰囲気を手っ取り早く醸し出せると思いますが、壁紙を変えるというのもお部屋の雰囲気を変える方法です。賃貸だとしても、最近は手軽に壁紙の上から貼ることができる、レンガ調のパターンがプリントされたフィルムなども結構安く売っています。薄く切った古材を壁に貼ると、すぐにインダストリアルなお部屋に早変わりします」
壁を直接ペンキで塗るのも方法の1つだという田中さん。同店でもすでに実施済みで、展示の一部壁材をピンク色に塗った場所と、青色に塗った場所がある。アメリカのペンキを購入し、スタッフが塗ったそうで、アメリカ輸入家具が映える壁になっている。
さらに手軽にアメリカ感を出したい場合には、小物をうまく組み合わせるといいそうだ。クッションやひざ掛け、ランプ、オブジェ、古本といったものを積み上げて、飾るのがテクニックの1つ。オブジェを置く台に、あえて分厚いハードカバーの古本を使うというのも、外国の雑誌などでよく紹介されている飾り方。実際に同店にもディスプレイがたくさんあり、そこに置かれている古本などは実際に購入もできる。
「アメリカ家具と言うと、『大きい』とか『うちの家には入らない』という声もいただきますが、お客さま皆さんのお宅がお城のような豪邸というわけではありません」と田中さん。そのスペースに合う家具を検討し、うまく商品を選ぶ人も多いよう。コロナ禍でおうち時間が増えたことも影響して、このような家具の見直しをする人が増えたそうだ。