兵庫県警音楽隊・第28回定期演奏会が2月、兵庫県立芸術文化センター・KOBELCO大ホール(西宮市)でオンライン開催された。新型コロナウイルス感染拡大防止対策で、2年連続の『無観客』開催(初開催は1993年)。この模様は、動画投稿サイトYouTubeで兵庫県警公式チャンネルで視聴できる。(※画像はすべて兵庫県警提供)
兵庫県警音楽隊は、1951年9月、神戸市警察音楽隊として発足して70周年を迎えた。
指揮者の松浦晴信楽長以下33人で構成される。かつては男性のイメージが強かった音楽隊だが、女性も11人と増えた。
これまでに阪神甲子園球場の選抜高校野球大会開会式や、1970年の大阪万博、1981年の神戸・ポートピア博覧会「のじぎく兵庫国体(2006年)」での式典、さらに東日本大震災や熊本地震の被災地で開催した「はーとふるコンサート」を通じて『音のかけ橋』として各地をミュージックパトロールしている。
とりわけ、阪神・淡路大震災では音楽隊も甚大な被害を受け、演奏活動はもちろん休止、災害警備活動に従事するが、その後1997年3月までに185か所の仮設住宅で慰問演奏を行った。
しかし、長引くコロナ禍で2020年2月~2021年12月、金曜コンサートは17回中止に(一部は動画サイト・YouTubeで配信) 。また派遣演奏185件が相次いでキャンセルとなった。
定期演奏会の「無観客・WEB配信」については、これまでにもサイバー犯罪被害防止や交通安全運転指導などで行ってきたオンライン広報活動のノウハウを生かし、遠隔地からホールへ直接行けなかった人にも楽しんでもらえる演出にした。