様々な事情で親と暮らせない子どもたちの里親制度とはどういうものなのか。ラジオ番組のなかで里親に関する現状などが紹介された。
2018年『R-1ぐらんぷり』(現『R-1グランプリ』)王者で、「ひょうごユニバーサル大使」を務める“盲目の漫談家”濱田祐太郎と、「ユニバーサル社会」について考えるラジオ番組【『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』】(ラジオ関西『PUSH!』内)。その最終回となる第24回(2022年3月15日)では、社会福祉団体「公益社団法人家庭養護促進協会」の事務局長を務める橋本明さんがゲスト出演。濱田らとともに里親制度をテーマにトークを進めた。
――まず、家庭養護促進協会ではどんな活動を行われているのでしょうか?
【橋本明さん(以下、橋本さん)】いろんな事情で親と暮らせない子どもたちが、全国には約4万3千人、兵庫県には約1500人いて、8割が乳児院や児童養護施設といった児童福祉施設で暮らしています。そんな子どもたちを地域の一般家庭で預かり育てていく「里親」を求める愛の手運動を、児童相談所、地域の新聞社、ラジオ放送局の協力で1962年から始めて、今年で60年になります。他にも、里親さんの相談や支援、広報活動や調査、一般家庭の養育相談なども行っています。
――これまで何人ぐらいの子どもたちが里親・養親家庭に迎え入れられているのでしょうか?
【橋本さん】約2600人の方が迎え入れられています。
――里親と養子縁組の違いとは何ですか?
【橋本さん】「里親」というのは、児童福祉法に基づく制度で、一定期間だけ子どもを育て、生みの親の家庭に帰れるようになったら帰します。帰れなくても18歳になり児童福祉法から外れると里親関係がなくなるという制度です。「養子縁組」というのは、民法上の制度で、子どもが将来生みの親の元に帰れない事情があった場合、里親と養子縁組をして、法律上の親子関係ができるので、永続的に親と子の関係を築くことができます。
◆公益社団法人家庭養護促進協会 神戸事務所 HP
◆おやつからおつまみまで
【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】番組後半では、兵庫県丹波篠山市の社会福祉法人わかたけ福祉会が運営するパン工房「ワーキングたんば」の、「チーズスティックパイ」「ココナッツクッキー」「カシューナッツクッキー」が紹介された。パイ生地にチーズをかけてサクサクに焼いた「チーズスティックパイ」は、子どものおやつ、そして、大人のおつまみとしても人気の一品。また、クッキー類もおいしさとともに栄養面にも配慮されている。これらは、丹波篠山市障害者総合支援センター「スマイルささやま」併設のベーカリーカフェ「ふわり」で購入が可能。問い合わせはパン工房ワーキングたんば、電話・FAXは079-554-1567まで。
◆パン工房「ワーキングたんば」(「社会福祉法人わかたけ福祉会」HPより)
◆ベーカリーカフェ「ふわり」
兵庫県丹波篠山市東沢田240-1
営業時間 10:00~16:00
電話・FAX 079-554-1566
定休日 日曜・祝日・年末年始
【放送音声】