産まれたての小さなヒメウズラの赤ちゃんの動画がTwitterに投稿され、11万いいねを集めて話題となりました。スーパーでも売られている食用卵を産む並ウズラと比べて、約半分ほどの大きさとなるヒメウズラはキジ科最小種の鳥のひとつ。ほんの親指ほどの小さな赤ちゃんヒナの姿に、リプライでは「こんなに小さなヒナ、初めて見た!」「めちゃくちゃ小さくてかわいすぎる!」「ちっちゃな卵から、ちっちゃな力強い命が…!」「手の平に乗ってくるのが愛らしい~」「鳴き声もかわいくて天使」と、大きな反響を呼びました。
ヒメウズラは大人で体長7~10センチほどとなり、スズメくらいの大きさで飼いやすいため、ペットとしても人気を集めています。今回、自宅で飼っていたヒメウズラのつがいから、ヒナ4羽の自然孵化に成功した飼い主さんに誕生秘話を聞きました。
――今回産まれたヒナたちのお父さん、お母さんのプロフィールを教えてください。
親鳥たちはちょうど1年前、ネットオークションで卵から買い、孵卵器で孵しました。4羽孵り、全員が白色でした。ヒメウズラのオスメスの判別をパッと見の外見から判断するのは難しく、ひっくり返して総排泄腔の形状から判断するしかないようです。テレビで見る、ヒヨコのオスメスを分けている鑑定士みたいな感じです。
素人判断ですが総排泄腔の形状や鳴き方で区別して、しばらくオスメスにそれぞれ分けて飼育していましたが、妻と「この子たちの子どもを孵してみたいね」という話になり、数か月ぶりにいっしょにしてみました。しかし元々弱い個体が一方的に攻撃されたりして少しずつ数を減らしてしまいましたが、残った2羽が偶然オスメス1羽ずつでした。その2羽から産まれたのが、今回のヒナ4羽です。5か月前に同じく自然抱卵で産まれたお姉さんヒメウズラが1羽いるため、計7羽の大家族になりました。
――ヒメウズラの自然抱卵、自然孵化は難しいのでしょうか?
もともとヒメウズラ自体が人工的に交配して作られた品種のため、卵を産んだからといって全個体が抱卵(卵を抱いて温める)するわけではないそうです。余談ですが、コールダックもほぼ抱卵しないといいます。
確かに我が家のヒメウズラたちも毎日1個ほど産卵していましたが、卵はほとんど温められることなく放置されていたため、しばらく家族の食材になっていました。ちなみに味は、スーパーで売っている並ウズラの卵よりもあっさりしています。