中井貴一が立川志の輔に「裏方でもいい、映画にしたい」と直談判 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

中井貴一が立川志の輔に「裏方でもいい、映画にしたい」と直談判

LINEで送る

この記事の写真を見る(14枚)

この記事の動画を見る

「衝撃的でした。伊能忠敬が1821年に作った日本地図が大型パネルに浮かんでいる。それに衛星から撮った日本の輪郭が重なるんです。それが、ほぼ狂いがない。その誤差わずか0.2パーセント。信じられますか?」(志の輔)

==江戸パート サブ06=

 またイギリス軍が日本の占領を検討していた幕末、測量しようとして忠敬の地図を見せられ、精度が高いことに驚いて引き上げたという逸話を知り、志の輔は「伊能の地図がなければ占領されていたかもしれない。歴史が変わっていたかもしれないのです。少なくとも教科書に2~3行で紹介できる人ではない」と突き動かされたということで、落語を通じて忠敬が成し遂げたことを称えることにしました。忠敬を題材にして現代と江戸時代を行ったり来たりする創作落語、2011年初演です。

 この落語の面白さに惹かれた中井貴一は志の輔に電話をかけ「ぜひとも映画化させてほしい」と伝えたそうです。

「何としてもこれを映画にしたい! 自分は裏方でもいい!」という中井の熱い思いが映画化のきっかけとなりました。当初は出演しないつもりでした。

 中井にはもともと、時代劇を日本の文化、伝統として残したいという強い考えがあって、現代と江戸時代を行き来するこの落語を映画化できれば新しい時代劇が作れると思ったといい、行動を起こした動機を本人が振り返っています。

「チャンバラ劇も時代劇のあり方ですが、人々が力を合わせてひとつのことに向かっていく姿が胸を打つのは、江戸時代であっても現代であっても変わらない。それを異なる時代で1本の映画として描いてみたかった」

 こうしたいきさつから、映画のあとの字幕には“企画:中井貴一”とクレジットが出てきます。

==メインA=

 映画に登場する現代と江戸のキャラクターほぼ全員が一人二役で、大河ドラマを作りたいと奮闘する公務員・池本と、地図を完成させようと忠敬の弟子たちと一緒に力を尽くす景保を中井が演じます。池本の部下・木下と、景保の腹心・又吉は松山ケンイチ。市役所の観光課長・小林と忠敬の妻だったエイは北川景子。ほかに岸井ゆきの・和田正人・西村まさ彦・平田満・草刈正雄・橋爪功、そして原作者の立川志の輔と個性豊かなキャストが揃いました。


【公式サイト】
【公式Twitter】

LINEで送る

関連記事