中江さんは無免許運転の厳罰化を求める被害者の会「古都の翼」を立ち上げ、2014年5月施行の自動車運転死傷行為処罰法制定につなげた。
その一方で2018年、犯罪加害者の更生支援を目指す団体「ルミナ」を立ち上げた。そして加害者が自らが犯した罪と、本気で向き合う必要性を訴え続ける。
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兵庫県尼崎市で2007年、3人が死亡した飲酒運転事故で、タクシー運転手の夫(当時48)を亡くした妻、瞳さんもメッセージを寄せた。岩田さんの孫娘は4月に19歳になり、車の免許を取得したばかり。加害者にも被害者にもならいようにと、切実に願っている。
そして「交通死亡事故に関して厳罰化が進んでいるにもかかわらず、相次ぐ悲劇の報道に接すると心が痛む。元少年はこの事故を忘れる事なく、亡くなった方々に手を合わせているのでしょうか。心から反省しているのでしょうか。しっかりと罪と向き合ったのかが大切です。これは自分自身が家族を持った時にわかること。遺族として、交通事故から子供たちの命を守るためにさまざまな活動をしている中江さんには頭が下がります」と話した。