兵庫・太子町「歴史ウォーク」 戦国大名や菅原道真ゆかりの場所も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・太子町「歴史ウォーク」 戦国大名や菅原道真ゆかりの場所も

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 兵庫県太子町には数々の歴史がある。現在も形として残っているものも多く、町内には、歴史を学ぶことの出来る「太子町歴史資料館」が設けられている。今回は、同資料館が、太子町の面白い歴史をより多くの人に知ってもらおうと提案する「太子町歴史ウォーク」を体験。戦国大名、神功皇后や菅原道真にまつわる歴史スポットを巡る。

 太子町には、気候の良い時季でなくてもウォーキングや散歩がしやすい道が多く、歴史愛好家が、自らの興味をもとにルートを選んで歩くのが人気だそう。そこで、太子町の歴史に詳しい「太子町立文化会館」館長の田村三千夫さんに解説をしてもらいながら、町内の見所をたどって歩いた。

■見所その1「桜井の清水」
 旧山陽道沿いの竹やぶに「桜井の清水」という井戸が残っている。戦国時代の大名・赤松義村が定めた播磨の国のおいしい水「播磨十水」(旧播磨国内の湧き水)の一つだ。“十水”という名の通り、「小野江・岡田苔・篠井・花垣・小柳・御所・野中・井ノ口・落葉」の9か所に桜井を加えて十水。景色が良く、冷たくおいしい水が湧く場所が選ばれており、当時は、通る人皆利用していたという。

「桜井の清水」(兵庫県太子町)比較  左:資料に残る当時の写真 右:現在の写真

■見所その2「黒岡神社」
 黒岡神社の鳥居や常夜燈は街道に面しており、拝殿などは少し奥まった場所にたたずむ。なぜ、鳥居や常夜燈が神社・拝殿から離れているのか……。田村さんによると、奥まったところにある作りのため、あえて鳥居などを街道側に設け、道を通った人々に対して「お参りしてね」と誘いをかける意図があったのではないかという。なんだか、少しほほ笑ましくも思える話だ。

黒岡神社(兵庫県太子町)

 そんな黒岡神社は、神功皇后が、この神社のある丘で軍議を行ったという縁から、武運の神とされる「八幡様」を祭っている。また平安時代には、菅原道真が筑紫に向かう途中、広畑の高浜(現:姫路市)へ留まった際にこの神社へ参詣したと伝えられ、そのゆかりで菅原道真も祭られている。

 お参りし、ふと屋根の方を見上げると数々の絵馬が……。写真撮影しても1枚に写り切らないほど奉納されている。田村さんに理由を聞くと、江戸時代の終わり頃、神社周辺に住む若い衆も、当時流行していた“お伊勢参り”に出かける風習があったそう。そして、出発に際し、黒岡神社で行く人々の安全を祈願。帰りの道中、店で購入した絵馬を、「無事に帰ったぞ」という意味を込めて黒岡神社に奉納していたのだとか。それを繰り返した名残りで、黒岡神社の屋根裏にはたくさんの絵馬が奉納されているそうだ。

黒岡神社(兵庫県太子町) 神社の屋根裏側に飾られる絵馬 

 絵馬には、面白い逸話をなぞらえた絵や、神社や地域の歴史を描いたものも……。参拝の折には、お気に入りの絵馬を探して欲しい。


【「太子町歴史資料館」太子町公式サイトより】

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