ヴィッセル神戸や水戸ホーリーホックなどで活躍した元Jリーガーの近藤岳登、“関西の朝の顔”でもある赤﨑夏実、現役女子高生の女優・寺田光がパーソナリティーを務める、女子サッカー・INAC神戸レオネッサ応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』。2022年5月2日放送では、選手のインタビューも交えながら、WEリーグで優勝目前となっているINAC神戸の雰囲気を伝えた。
4月29日のWEリーグ第19節サンフレッチェ広島レジーナ戦では、田中美南選手の2得点などで3-2と勝利。これで14勝2分け、勝点を44に伸ばしたINAC神戸。2位の三菱重工浦和レッズレディースが29日の第19節、5月3日の第11節延期分の試合で勝利したため、3日の時点で勝点9差となっているが、4日の第11節延期分の広島戦(会場:広島広域公園第一球技場)で引き分け以上の結果を残せば、その後の3試合での浦和の逆転が不可能となるため、INAC神戸のWEリーグ優勝が決まる。
第19節広島戦を振り返って、「(優勝を阻止しようと)粘ってくる相手との試合だったが、ものすごいゲームを制した。3点先制したので、そのままクローズできればよかったが。観ている人は『INACなにしてんだ?』『頼む、守り切れ!』『追加点とれよ』など、いろんな感情が出たと思うが、それでも、とても楽しかった試合だったと思う」とコメントした近藤。特に絶賛したのは、田中美南選手と髙瀬愛実選手の2トップの活躍。その象徴として挙げたのは、田中選手の1得点目のシーンだ。
「田中美南の1点目で、(ストライカーの)髙瀬がまさかあのパスを出すとは思わなかった。そのままシュートにいくと思っていたが、すっと顔だけを見て出したから、タイミングも抜群だった。おそらく練習中に田中美南の動き出しが分かっていたのでは。(そのシーンを見ても)2トップのコンビとして覚醒しているように感じた。また、田中美南の“ボールを流す”技術も見事。髙瀬が出したボールのスピードを判断して、ボールによらなくても、ちょっとステップを踏んで、コースを自分でつくって、ボールを流しながら、GKも動かして、逆サイドに打つという、いわゆる“ストライカー脳”が見られるシーンだった」(近藤)
また、放送のなかでは、選手たちのコメントも紹介。29日の試合後記者会見に登場したキャプテン・中島依美選手は、「前半いい形で得点が取れたが、自分たちのミスで相手にゴール前に行かれたことが思ったより多かった。そこを修正したい。そのなかでも、しっかり勝ち切れたのは大きい」と振り返り、「もちろん優勝というところは、チームとしての目標でもあるので、そこは優勝して終わるのと、私たちは勝利にもこだわっているので、しっかり勝ち切る。WEリーグをもっと盛り上げたいという気持ちもあるのでしっかり結果を出して、もっとたくさんの人に見に来てもらえるように頑張りたい」「無敗で初代チャンピオンというのは、これからも歴史に残るもの。年がたっても言われるし、知ってもらえること。自分たちが終わり方にもこだわっているので、無敗にもこだわりながら、いいシーズンを終われたらいいなと思います」と語っていた。
一方、5月2日にはINAC神戸がトレーニングをメディアに公開。その際にインタビューに応じた伊藤美紀選手は、「前回は他力の部分もあったので、試合に勝ってもすっきりしないというか、(優勝が決まるかどうか)どうなんだろうというのはあったが、今回は自分たちで決められるので、モチベーションはさらに高まっている」と、4日の広島戦へ気合い十分。