今シーズンは序盤戦でウイングバックという新たなポジションにも挑み、150センチと小柄ながらセンターバックもそつなくこなすなど、様々なポジションで力を発揮したオールラウンダーは、「自分の色にそのポジションをどう染めていくかというのも考えながら毎日練習に取り組んで、試合でやってみてという繰り返しのなか、自分らしい、私にしかできないウイングバックやセンターバックというか、そういうのを少しずつできるようになったのが自信になった。いろんなポジションをやるなか、どのポジションにいても、よりもっとサッカーを知れたというか、もっと頭で考えてプレーできるようになったので、いろんな引き出しが増えたシーズンになっているのかなと思う」と個人としても成長を実感。また、「チームとしては無敗でこのリーグを終わることだけを考えている。スタジアムに来られる方々にはたくさん応援してほしいし、SNSなどでのたくさんコメントもいただいて選手は力になっている。引き続きたくさんの応援をよろしくお願いいたします!」と力強く述べていた。
この話を受けて、近藤は「なによりいろんなポジションでやって、自分らしく染めるというのが素晴らしい!なかなかできないし、強い覚悟を感じる。強い気持ちをもってやったからこそ、なくてはならない存在になったと思う」と、レオネッサの背番号6を絶賛する。
続いて2日には昨年、高卒でINAC神戸に加入したなか、ルーキーシーズンで活躍を見せるDF竹重杏歌理選手が取材対応。先日のラジオ番組では試合前に自分の自信があることを10コ書き出したことがモチベーションアップにつながったと言っていたなか、その後にも近藤やファン・サポーターから竹重選手の長所がずらりと書かれたものが送られてきたそう。期待のセンターバックはそれらを「試合前に見て、自分のなかに言い聞かせています」と述べ、力にしている模様。守備陣の失点数の少なさがチームの好成績につながっているのだが、竹重選手は「自分が少数失点に貢献している感じはあまりしていなくて、山さん(山下杏也加選手)の声掛け、(三宅)史織さんの的確な指示、(西川)彩華さんのカバーリングなどにけっこう助けられている部分があるので、まだまだという感じです」と謙遜。それでも、「今度の広島戦で無失点で優勝を決めたいと思います、がんばります!」と力強く宣言していた。
そんなフレッシュな竹重選手について、「明るく笑顔でサッカーしてほしいと思うし、先輩たちに助けられたというけど、竹重選手が助けている部分も多いし、このまま謙虚な気持ちで先輩たちのことをああやってリスペクトしながら、いい関係性でやっていって、いずれは自分がガンガン引っ張っていくよう、責任をもってやってほしい!」と、近藤と赤﨑は背番号19にエールを送っていた。
最後に近藤は、「(今回の再戦で)広島はホームで絶対負けたくない思いでくるだろうし、無敗を止めるということで気合い入っていると思う。中4日で同じ相手との試合になり、戦術と戦術の戦いになると思うが、INAC神戸が勝つためには球際の強さとプレーのメリハリが大事。ここでとにかく優勝を決めたい!」と、この試合の見どころを語っていた。