初夏のJR奈良線、京都~城陽を行く―競合路線に挑む複線化― | ラジトピ ラジオ関西トピックス

初夏のJR奈良線、京都~城陽を行く―競合路線に挑む複線化―

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◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.77

 JR奈良線は京都~木津を結ぶ34.7キロメートルの路線ですが、今回は運転頻度の高い「京都」から「城陽」までの区間を取り上げます。この路線は大阪環状線でおなじみだった103系がずっと残って走っていた区間ですが、この春のダイヤ改正でひっそりと姿を消し、今、普通列車は主に205系が運用されています。また順次、複線化が進んでおり、来春には今回ご紹介する京都~城陽間が全面複線化になる予定です。

(写真① 4182)

 乗り込んだ205系4両編成の城陽行普通列車は9番線から出発。鴨川橋梁を渡ると京阪本線とも接続する「東福寺」。ここは通天橋からの秋の紅葉が有名ですが、初夏の青もみじも目にも鮮やかです。

(写真② 4315)

「稲荷」は駅を降りると真ん前に伏見稲荷大社の大鳥居が建っており、正月の初詣では関西一の参拝客でにぎわいます。そしてホーム横には現存する最古のランプ小屋があります。車内に照明がない時代、夕方に職員が車体上の作業窓から灯油ランプをつり下げていて、その頃の備品がここには置かれています。以前は事前申し込みのうえ内部の見学は可能だったのですが、現在は行われていないそうです。

(写真③ 9833
(写真④004)

 このあと「JR藤森」から「宇治」までは単線区間となります(現在、複線化工事中)。次の「桃山」は、国内最大級の天皇陵・伏見桃山陵(桃山御陵)への最寄り駅です。駅から東に延びる参道は、戦前は玉砂利がしかれていたとか。しばらく歩くと、230段の長い階段を登ります。この上に広大な明治天皇陵があり、ここからの京都市南部の眺望もなかなかのものです。

(写真⑤ 8199)

 いくつもの高層マンションや商業施設が見えてききたら「六地蔵」。私はここに7~27歳まで住んでいましたが、当時は周りには何もなかったんです。ところがいまや、快速も停車。京都市営地下鉄東西線や京阪宇治線とも接続しており、洛南地区最大のターミナルとなっています。


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羽川英樹ハッスル! (1) | ラジオ関西 | 2022/05/05/木 10:00-11:00

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