“もふもふ”がすっきり!「ヒツジの毛刈り」なぜ必要?「地味に見えてじつは重要な技術」とは 飼育員に聞いた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“もふもふ”がすっきり!「ヒツジの毛刈り」なぜ必要?「地味に見えてじつは重要な技術」とは 飼育員に聞いた

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 初夏の日差しとともに気温が上がってくるこの時期は、ヒツジの毛刈りシーズンです。兵庫県南あわじ市の農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」でも毎年恒例。現在、ヒツジたちが次々に“衣替え”を行なっています。

毛刈り後はすっきり!(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

 ヒツジの毛刈りは、熟練の技術と体力が必要で、ベテランのスタッフでもかなり大変な作業なんだそう。同園ではヒツジが約40頭いるため、3月から5月初旬にかけて3人のスタッフで手分けして順番に刈っています。

 ヒツジにとっても飼育員にとっても大変な、年に一度のビッグイベント「毛刈り」について、飼育員の後藤敦さんに聞きました。

――何のためにヒツジの毛を刈るのですか。

 ヒツジはもともと食肉用に家畜化されたのが起源で、そのルーツは1万年以上前と言われています。実はあまり知られていませんが、ウシやブタより昔から家畜として人に飼われてきました。その長い歴史の中で、ヒツジの毛は、私たち人間が衣類などに利用するために抜けないよう品種改良されたのです。野生動物では一般的に備わっている「季節に合わせて毛が生え変わる機能」を失っているため、毛刈りをしないと伸び続けてしまいます。

――毛を刈らないとどうなるのですか。

 定期的に刈らないと伸び続けてしまい、熱中症を引き起こしたり、皮膚病になったりしてしまいます。さらに病気の発見が遅れる恐れもあり、命に関わる危険性があることから、健康管理のために毛刈りを行なっています。

毛刈り作業の様子(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

――刈り取った毛の重さはどれくらいですか?


◆「淡路ファームパーク イングランドの丘」
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