駅で商業施設で… 神戸発・世界が認める技術は私たちの日常に密着 音響設備メーカー「TOA」の高度な研究とその礎 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

駅で商業施設で… 神戸発・世界が認める技術は私たちの日常に密着 音響設備メーカー「TOA」の高度な研究とその礎

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 広く一般には知られずとも、世界で活躍する企業。兵庫県神戸市に本社を置く音響映像設備メーカー「TOA」もその一つです。今回は、誰もが日常のどこかできっと触れているその技術や高度な研究開発の拠点について、普段はラジオを陰で支えている技術スタッフが、ラジオ番組のなかで解説しました。

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 私たちが暮らす街中のいろいろな施設、例えば駅や学校、ホールなどには音響機器や映像機器が設置されています。代表的な専門メーカーの一つが「TOA(ティーオーエー)」です。実は神戸の会社で、今や世界各地に進出。その技術は世界に認められています。

◆ もはや街中に欠かせないTOAブランドは、神戸の会社!
業務用の音響機器や映像機器の専門メーカーであるTOA株式会社は、1934年創業(当時・東亞特殊電気製作所)。本社は兵庫県神戸市、開発拠点は宝塚市に置いています。

TOA株式会社の研究拠点「ナレッジスクエア 」兵庫県宝塚市)

 TOAの技術は、学校のチャイムや校内放送を流すスピーカー、朝礼で使うマイク、また駅のホーム・空港、ショッピングモールでアナウンスやBGMを流す放送設備、そして阪神甲子園球場やノエビアスタジアム神戸といったスポーツ施設の音響設備、交通施設などさまざまなところで活躍しています。避難誘導放送設備、防犯カメラや録画機器なども取り扱っています。

◆身近なところにある特許
学校や会議室で使うマイク。スイッチの部分に、“でっぱり”があるものを見たことがあるでしょうか? 転がり防止の機能を持つあのでっぱりは、実は、TOAのオリジナル特許です。

 また、TOAが開発したことで有名な「メガホンスピーカー」は、1954年に、当時のマイクとスピーカーを組み合わせる技術から誕生した、世界初の電気メガホンです。1957年にはトランジスターメガホンも生み出されました。

TOAのナレッジスクエア TOA Technical Plaza【dB】では技術開発の歴史を振り返る展示も
1947年にTOAが開発した日本初のレフレックス型(反射式)スピーカー

◆神戸から世界へ発信
 TOAの作る音響映像機器は、世界にも輸出されています。主要輸出先は120か国。神戸発信の音響映像機器が世界中で活躍していることを、ここで初めて知ったという人も多いのではないでしょうか。


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宛先⇒ 〒650-8580 ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』係


【放送音声】202251日放送回

【放送音声】202258日放送回

【放送音声】2022515日放送回

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