いざという時にラジオや懐中電灯の電池が切れていた…という状況は避けたいもの。停電時に困らないよう、乾電池の備蓄も大切です。しかし、誤った方法で保管すると、液もれや発熱、破裂などの恐れもあります。
乾電池の正しい保存方法とは? そして長持ちさせるコツとは? 乾電池の生産販売も手がける電機メーカー大手のパナソニック株式会社、広報担当の鈴木真理さんに聞きました。
――乾電池の正しい保存方法は?
1)高温多湿、直射日光は避ける
保管温度は、10~25度が適切です。35度を超えると、電池の寿命が短くなったり、液もれを起こしたりすることもあります。電池の中には化学物質が入っているので、直射日光も避けましょう。
2)金属類と一緒に保管しない
ネックレスや鍵などの金属と一緒に保管すると、ショートして発熱や液もれに繋がります。長期保管する際には、金属類とは分けてください。
3)未使用の電池と使いかけの電池を一緒に保管しない
未使用の電池と使いかけの電池を同時に使うと、液もれに繋がる恐れがあります。使いかけの電池は、ひとつずつ袋に入れるなど見分けがつくようにしてください。
――「乾電池を冷蔵庫で保管すると長持ちする」と聞いたことがあります。
冷蔵庫での保管はNGです! 電池を取り出したときに結露が発生し、サビの原因になるため、「冷蔵庫での保管」は絶対にしないでください。ほかにも、落下などの「強い衝撃を与える」のも避けてください。変形し、液もれや発熱に繋がる恐れがあります。