全国でも異色「奈良のお雑煮」 餅だけ取り出し“あべかわ”で甘じょっぱく 「まめのこ」を使う地域も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

全国でも異色「奈良のお雑煮」 餅だけ取り出し“あべかわ”で甘じょっぱく 「まめのこ」を使う地域も

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 吉本興業のお笑いコンビ・からし蓮根(伊織、杉本青空)が、水曜にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)で、「奈良のお雑煮」を紹介しました。

 このコーナーは、熊本県出身の二人が“関西のあるある”に触れるもので、クイズ形式で進行。青空が、最近は通年でお雑煮を提供する店が増えていることも紹介しつつ、「奈良のお雑煮は一風変わっている。ぜいたくな”甘じょっぱさ”が味わえるが、どのようなものか」の出題すると、伊織は「鹿せんべい」「大仏の爪の垢」「チョコレートがけポテトチップス」「ハチミツ」など、考えられる材料を複数ひねり出したものの、アイデアが尽きて黙り込んだ末にギブアップ。青空が「きな粉」と正解を告げて解説する中で「ヒントが良ければ絶対に答えられた」とグチをこぼす一幕もありました。

 そんな、奈良に伝わる「大和のお雑煮」について、奈良県のイベントやグルメを東京で発信する「奈良まほろば館」(東京都港区)に聞きました。

東京・新橋で奈良にまつわるアンテナショップなどを展開(提供=奈良まほろば館)

「奈良県の伝統的なお雑煮は『きなこ雑煮』です。白みそ仕立てのお出汁につけたお餅を引き上げ、砂糖をまぶしたきな粉につけて食べます」(奈良まほろば館)

 お雑煮といえば「出汁」や「しょっぱい」というイメージが強いため、甘いきな粉にまぶす、つまり「あべかわ」にすることに驚きを感じる人も多いはず。「一度お出汁に浸す→引き上げてきな粉をまぶす」という食べ方のおかげで、ぜいたくな“甘じょっぱさ”を味わえるのだとか。

 奈良まほろば館によると「大和のお雑煮」は、知名度は県内でも高いものの、実際に家庭や学校で食べている地域となると、奈良盆地や奥宇陀などに限られているそう。また、地域によっては「まめのこ」(生の大豆を炒ってから砕いた粉)をまぶして食べるなど、レシピには微妙な違いがあるようです。

関西らしい白みそのお雑煮ときな粉という異色の組み合わせ(提供=奈良県 豊かな食と農の振興課)

 基本的な「大和のお雑煮」のレシピを教えてもらいました。

【材料(4人分)】
・丸餅 4個
・祝(いわい)だいこん 半分
・金時人参 半分
・里芋 4個
・豆腐 半丁
・出汁 5カップ
・白味噌 80g
・砂糖入りきな粉 お好みで


◆奈良県観光局 奈良まほろば館 情報発信課
〒105-0004東京都港区新橋1-8-4SMBC新橋ビル1F・2F
【公式HP】

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