ドラマのパロディで再注目 幻のドリンク「ネーポン」 魅力は「昭和のチープ感」「ネーミング」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ドラマのパロディで再注目 幻のドリンク「ネーポン」 魅力は「昭和のチープ感」「ネーミング」

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――ネーポンの味を復活させるにあたって一番大変だったことは何でしょう?

【ネーポン田中さん】 ツルヤ食料品研究所をはじめ、他の原材料の会社も全てなくなったので、ゼロから試作を開始したことがとても大変でした。その中で、現在もお世話になっている製造会社・中村商店さんは無料で試作品を何度も作らせてくださったので、非常に助かりました。工場の方が、イメージでパッションフルーツの果汁を入れた試作品を作って送ってくれたりもしましたね。当時のネーポンを再現するために、何度も試飲を繰り返しました。

――ネーポンをこれからどう発信していきたいですか?

【ネーポン田中さん】 当時の味に近づけ、文化に組み合わせて、おもしろく発信していきたいと思っています。

 ネーポンの魅力は、良い材料を使っていて、たくさんの人においしいと思ってもらえるところです。また、「ネーポン」というネーミング自体が他にない魅力だとも思っています。名前のおかげで、中島らもさんらも興味を持ってくれたと思うので。いろんな文化とつながって愛される飲みものになればいいなと思います。

 また、今後はネーポンを文化として残していきたいので、例えば、画家さんに限定ラベルを描いてもらったり、新しい文化であるNFTアーティスト(代替不可能なデータ・非代替性トークンを作成し出品するアーティスト)とのコラボをしたりして魅力を発信していきたいです。

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以前イラストレーター・スーパーログさんが作成したネーポンオリジナルラベル

 続いて、現在「ネーポンシロップ」を卸販売・ネット販売している「ひめよし商店」の村上さんにも購入層や、近ごろの注目について聞きました。

ひめよし商店キャラクター「ひめぽん」

――購入する客層は?

【村上さん】 当時のネーポンを知らない層が多いですね。現在は、女性が7割で、20代の方や、35歳から40歳ぐらいの方がほとんど。(当時ネーポンを飲んでいた)60代前後は少ないです。また、(コロナ禍で)飲食店が閉まっていたので、“おうち時間”(の増加)でかなり売れました。一般の方の購入率がとても高く、6本セットをご近所さんと分けるなど、シェア買いする常連さんが多かったです。2か月で200本販売したこともありました。

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