滋賀県民の思い出・学習船「うみのこ」 一般客不可の“湖上の学び舎” 魚の観察や寄港地での街めぐりも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

滋賀県民の思い出・学習船「うみのこ」 一般客不可の“湖上の学び舎” 魚の観察や寄港地での街めぐりも

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 滋賀県の小学校に通っていた人をノスタルジックな気持ちにさせる「うみのこ」をご存知でしょうか。「うみのこ」とはびわ湖で運航される県内の小学5年生を対象とした学習船のこと。

船内は安全・安心を第一に考えられている(提供=滋賀県立びわ湖フローティングスクール)

 1984年に運航をスタートしたうみのこは、2018年に初代船が引退するまでの35年間で、約54万人もの子どもたちを乗せてきました。

 10代からアラフィフ世代まで、幅広い年代の滋賀県民に親しまれるうみのこですが、県民以外からすると少々聞きなじみのないワードなはず。そこで、うみのこを運営する「滋賀県立びわ湖フローティングスクール」(所在地:滋賀県大津市)に、その歴史や活動内容を聞いてみました。

 うみのこの母体となる「フローティングスクール事業」が立ち上げられたのは、1982年のこと。

5階層になっている船内(提供=滋賀県立びわ湖フローティングスクール)

「まず、その当時は、全国的に非行に走る青少年が増加していた時代だったという背景があります。そこで、船内での集団生活や生活体験を通し『たくましい子どもたちを育成しよう』という狙いから、びわ湖を基盤とした学習活動がスタートしました」(びわ湖フローティングスクール)

 うみのこは一般客を受け入れておらず、子どもたちの学習活動のみが目的の船です。そのため、黒板やプロジェクターが設置された「多目的室」や、学習のためのデジタル顕微鏡・採水装置などの機器をそなえた「実験室」など、勉強のための施設や設備が充実しています。

様々な学習に取り組めるよう、設備が充実(提供=滋賀県立びわ湖フローティングスクール)

 そんな体験学習は「びわ湖学習」と「船内生活」の2種類に分けられます。

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