この時期に生え変わる猫の毛。そんな抜け毛が、なんとヘッドホンに有効活用されているそう。普段はラジオを陰で支えている技術スタッフが、ラジオ番組のなかで解説しました。
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近年、日本では犬よりも猫を飼っている人の方が多いそうですが、猫好きには興味深い、面白い商品があります。同じく猫を愛してやまない開発者がカスタムメイドでつくる、猫の毛を使ったヘッドフォンです。ご存知でしょうか。
猫は今の時期、春先から夏にかけて、毛が夏向けに生え変わる「換毛期」です。なんでも、普段の10倍近くも抜ける猫もいるそうで、猫の抜け毛に困っているという人も多いといいます。
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そんな猫の毛を活用できるのが、音楽技術研究工房(本社:広島市)がつくっているヘッドフォン「MECAT(ミィキャット)」です。猫の抜け毛を遮吸音材として使用します。飼っている猫の毛を持ち込んで(送って)オーダーすることで、大切な愛猫の毛を使った、世界に一つのヘッドフォンをカスタムメイドで作ることができます。
ベースとなるヘッドフォン本体は既製品を使用しますが、それも、猫の性格や、毛の色、特徴に合わせて選び、音のチューニングも、その猫に合わせて行うそうです。例えば、おっとりした性格の猫だったら、やさしくてまろやかな音、元気いっぱいの猫だったらパワフルな音、という風に……。数年前から、愛猫の毛を使った人形やアクセサリー製作はブームになっていますが、MECATは、その猫を“音”で感じられるような造りになっているのが斬新です。
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MECATを作るのに必要な猫の毛は、春の換毛期の毛で、大人の片手に「ふんわりいっぱいにまとまる」程度だそう。それを洗浄、化学処理、選別し、遮吸音材として使用します。
【放送音声】2022年6月12日放送回