「イントロスキップ」「15秒で完結」近藤夏子が語る現代の作曲ニーズ「音楽が消耗品になるのはさみしい」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「イントロスキップ」「15秒で完結」近藤夏子が語る現代の作曲ニーズ「音楽が消耗品になるのはさみしい」

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――最近は、SpotifyなどのサブスクやYouTubeチャンネルからヒットした楽曲も多いですよね。これまでのCDを購入していた形から、サブスクで聴くのが主流になってきた今、曲作りをするうえで意識していることはありますか。

【近藤さん】 最近は「イントロはできる限り短めにしてほしい」とか、「TikTokで使用したいので15秒くらいで完結する曲にしてほしい」という依頼は多いです。

サビから始まることで説得力が増したり、SNSでいろんな音楽に触れられたり、メリットもありますが、音楽が消耗品のようになっているのは少しさみしく感じます。

長いイントロや間奏のギターソロは飛ばされてしまうと聞きますが、作り手としては、イントロや間奏にも想いを込めていますし、イントロも含めての一曲なので、飛ばさずにちゃんと聞いてほしいなと思いますね。

番組内で生歌を披露しながら語る近藤夏子さん(撮影場所:ラジオ関西スタジオ)

現在の音楽シーンとは対照的に、昭和の歌謡曲や90年代の楽曲は、浸れたり、口ずさみたくなるイントロが多かったですよね。私はその時代の音楽が大好きなので、今の時代に合わせて作り手があえてイントロを短くしたりするのは、少し残念でもあります。

ただそれも今のトレンドでしかなく、数年後には長いイントロとかギターソロが復活するんじゃないかと思っています!

いろんな音楽を聴ける時代になって、聴き手もシビアになっています。たとえイントロが長くても、いい曲であれば受け入れられるように、いつか作り手が作りたい曲を作れる時代がくると思います。

――曲を作る立場から見て、この人はすごいと思うアーティストはどなたですか。

【近藤さん】 う〜ん、いっぱいいるのですごく難しいんですけど、作詞に関しては、DREAMS COME TRUEの吉田美和さんですね。美和さんに勝る人は後にも先にも出てこないんじゃないかと思います! ディティールの細かさと作り出す言葉が秀逸で、時代をちゃんと描いているんですよね。

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