6月22日公示、7月10日投開票の参議院議員選挙を前に、兵庫県警が選挙違反取締本部を設置した。本部と県内46警察署の計8190人態勢で取り締まりにあたる。兵庫県警によると、6月15日までに、政治活動用のポスターを許可なく掲示した軽犯罪法違反行為1件が警告の対象となった。
2019年の前回参院選では、特定の候補者と政党に投票するよう他人に指示した疑いや、他人に「なりすまし投票」の疑いで、2人が公職選挙法違反容疑で書類送検され、法定外文書の掲示や頒布などで18件の警告を出した。
またウェブ会議システムによる臨時署長会議に県内46警察署と本部の所属長ら約120人が出席し、桐原弘毅(きりはら・こうき)本部長が、選挙違反の実態を的確に把握することを念頭に、「(候補者応援のために)来県する政党要人らへの違法行為を防止してほしい」などと訓示した。
参院選兵庫選挙区は改選数3をめぐり、過去最多の13人による混戦が予想されている。