ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナから日本への一時避難者は1,342人(6月19日現在・出入国在留管理庁まとめ)にのぼる。
避難者のうち、女性が約7割を占める。国際的に停戦のあり方への議論が浮上するものの、今後避難生活の長期化も懸念され、母国の状況を案じながら過ごす日本での生活は便利な反面、言葉や文化の壁に悩み、ストレスを感じている避難者も多いという。
こうした中、1885(明治18)年創業の老舗化粧品メーカー・ 桃谷順天館グループ(本社・大阪市中央区)が、ウクライナからの避難者へコスメセットの提供を始めた。
「明色アストリンゼン」「美顔水」など明色化粧品ブランドで知られる桃谷順天館は、台風23号による兵庫県豊岡市の水害(2004年)や中国・四川大地震(2008年)、東日本大震災(2011年)などの被災者への製品提供をはじめ、2020年には新型コロナウイルスと向き合う医療従事者を支援する「Kokoro Support Project(ココロ・サポート・プロジェクト)」を立ち上げ、当時不足していたフェイスシールドといった医療器具や製品を寄付している。
このほか、経済的に困窮する頑張る女性に化粧品を届ける支援する「CosmeBank(コスメバンク)」プロジェクトにも参加し、母の日を前にシングルマザーら約3万3000世帯への化粧品ギフトとして、花の種が同封されたグリーティングカードも添えた。