三大ブランドとその他のブランドとを比較して、違いを挙げるとするならば「歴史を大きく変えたか否か」は大きな要素ではないでしょうか。パテック・フィリップであれば時計の形状を大きく変え、オーデマ・ピゲであれば素材やサイズに革命をもたらし、それが現代にいたるまで評価され続けていますし、ヴァシュロン・コンスタンタンは腕時計の歴史そのものと言い換えられるでしょう。
また、生産本数が少ないことが挙げられます。三大ブランドはおおよその生産本数が年間2万から4万本です。例えば、ロレックスは60万から70万本くらいと言われており、どれだけ少ないかがお分かりいただけるでしょう。
「三大ブランド」は、もはや工芸品の域です。透明な裏蓋からムーブメントを覗き見れば、そこにはうっとりするような、美しい世界が広がっています。RYさんは、「今後、この3者のラインナップは変わることはないでしょう」と話します。永遠のスタンダード、最高峰を知るため、機会があれば手に取り、その圧倒的な世界観に浸ってみてください。
(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #4『ロレックスでも入れない「世界三大ブランド」 何が“別格”なのか?』より)